京都・平安神宮で、2026年11月2日(月)から29日(日)まで、夜間ライトアップイベント「WONDER NIGHT JINGU ~月華~」が開催されます。
平安神宮の御鎮座130年を記念したイベントで、境内や神苑を光と音で彩ります。
京都のいちばんち編集部は、開幕前のメディア内覧会に参加。普段とは異なる表情を見せる夜の平安神宮を、一足先に歩いてきました。
平安神宮の境内を彩る「LUNAR BLOOM 月華の開花」
平安神宮の應天門をくぐると、まず目の前に広がるのが「LUNAR BLOOM 月華の開花(げっかのかいか)」です。

應天門から大極殿へと続く広々とした境内には、月に見立てた球体が設置されています。
音楽とともに球体に光がともると、そこから無数の光線が放たれ、境内を一気に照らします。
光は次々と色や角度を変え、朱色に照らされた大極殿を背景に、光と音の演出が繰り広げられます。

大極殿側から振り返ると、應天門の上空にも幾筋もの光が交差。境内全体が舞台になっていることを実感できます。
平安神宮の神苑へ。「LUNAR VEIL 月華の帳」を抜けて別世界へ

大極殿前の演出を楽しんだ後は、神苑へと進みます。
神苑への入口で迎えてくれるのが「LUNAR VEIL 月華の帳(げっかのとばり)」です。
暗闇の中に現れる、渦を巻くような光の入口。

まるで別世界へワープしていくような、不思議な感覚を味わえます。
秋の月夜にだけ現れる、夢の世界への入口をイメージした演出です。
光の渦を抜けた先には、普段とは異なる夜の神苑が広がっています。
花灯りに導かれ、虹色の橋「PRISM STREAM」へ

神苑の道沿いには、「FLORAL GLOW 花灯りの径(はなあかりのみち)」の花々が現れます。
ピンクや紫に光る花々に導かれながら、庭園の奥へ。

続いて登場するのが「PRISM STREAM 彩光のせせらぎ(さいこうのせせらぎ)」です。
水と光が重なり、橋の周囲には虹色の光が広がります。

赤や青、緑など、色とりどりの光が交差する中を進み、さらに東神苑へと向かいます。
栖鳳池の水面に映る「LUNAR MIRROR 現と幻の水鏡」

東神苑の栖鳳池(せいほういけ)では、「LUNAR MIRROR 現と幻の水鏡(うつつとまぼろしのみずかがみ)」が展開されます。
池の周囲の木々や建物が光に照らされ、その姿が水面にも映り込みます。

青や紫の光が池を横切り、水面の向こうへと伸びる光景も。
実際の景色と、水面に映るもうひとつの景色。池のある庭園ならではの奥行きを感じられる演出です。
光の色や動きが変わるたびに、水面の表情も変わっていきます。
泰平閣を彩る「DREAM LANTERN 夢醒めの燈」

散策の最後に通るのは、栖鳳池に架かる屋根付きの橋、泰平閣(たいへいかく)です。
ここでは、「DREAM LANTERN 夢醒めの燈(ゆめざめのともしび)」が来場者を迎えます。

橋の天井からは、たくさんの提灯が吊るされ、柔らかな灯りが続きます。
それまでの鮮やかな光の演出とは一転、落ち着いた雰囲気に。
夢の世界から日常へと戻るように、提灯の下を歩いて出口へと向かいます。
iPhoneで撮るとどう見える?色味まで考えられたライトアップ
今回の内覧会で特に興味深かったのが、写真撮影を意識した照明の工夫です。
イベントのディレクターを務める、株式会社THE HIDEAWAY代表取締役の森下直哉氏によると、今回のライトアップでは、肉眼で見たときの美しさだけでなく、iPhoneなどのスマートフォンやデジタルカメラを通して見た際の色味も意識しているそうです。

実は、この記事に掲載している写真は、すべてiPhoneのナイトモードで撮影したもの。色味や明るさの加工・補正は行っていません。
光の色彩や水面への映り込みなど、写真からも会場の雰囲気が伝わるのではないでしょうか。
森下氏は、平安神宮が本来持つ美しさを生かすことにもこだわったといいます。あえてライトアップを中心に、歴史ある社殿や庭園の魅力を引き出し、音楽にも工夫を凝らしたそうです。
訪れた際は、肉眼で景色を眺めるだけでなく、スマートフォンのカメラを通して見比べてみるのも、ひとつの楽しみ方です。
平安神宮の「月華」に込められた意味とは

今回のイベントは、2025年に御鎮座130年を迎えた平安神宮を舞台に開催されます。
平安神宮は1895年(明治28年)、平安遷都1100年を記念して創建されました。
東京への遷都後、京都の復興を願う人々の思いも込められた神社です。
内覧会では、平安神宮の宮司が「月華」というテーマに込められた意味を語りました。
月は自ら光るのではなく、太陽の光を受け、それを反射することで輝いています。
授かった光を優しく返すことは、神の御心を映し出すことにもつながるというお話でした。

また、境内を包む光には、神聖な場所と日常の世界を隔てる「結界」の意味も重ねられているといいます。
光の美しさだけでなく、その背景に込められた思いにも触れられた内覧会でした。
高橋メアリージュン・ユウ姉妹も登壇。京都への思いを語る

今回のイベントを手がけたのは、ともに京都市出身の藤原一氏と森下直哉氏です。
藤原氏は株式会社ネクシィーズ・ワンダーウォール代表取締役として主催・プロデュースを担当。森下氏はディレクターを務めています。
内覧会では、約1年前に2人で平安神宮を訪れ、この場所で人々が楽しめるイベントを開催できないかと話していたことを明かしました。
それから約1年。実際に開催を迎えたことへの喜びを語りました。

また、内覧会にはスペシャルアンバサダーの高橋メアリージュンさん、高橋ユウさん姉妹と、ローカルアンバサダーの紗月さんも登壇しました。
京都生まれ、滋賀育ちの高橋姉妹にとって、京都は幼い頃から馴染みのある街。
今回の光の演出を一足先に体験した高橋メアリージュンさんは、平安神宮の美しさを生かしたライティングや音楽に触れ、演出の一部になったような没入感を味わえたと話しました。
高橋ユウさんも、普段の平安神宮とは異なる光景への驚きや、音楽によって演出の世界に引き込まれた体験を語りました。
一方、祇園甲部の元芸妓・紗月さんは、今回のテーマ「月華」と自身の名前に縁を感じたといいます。
登壇者からは、これから色づいていく紅葉と光の演出を一緒に楽しんでほしいという声も聞かれました。
京都府民割も。平安神宮のライトアップを地元から楽しむ
「WONDER NIGHT JINGU ~月華~」では、京都府内に住む人を対象とした特別料金も用意されています。
大人は一般料金より700円引きとなり、月~木曜は1,800円、金・土・日曜・祝日は2,300円。さらに、小学生以下は無料です。
普段から馴染みのある平安神宮も、夜の神苑を歩く機会はそう多くないかもしれません。
京都府民割を利用する際は、現住所が確認できる身分証明書が必要です。詳しい料金や開催時間は、以下の開催概要をご覧ください。
「WONDER NIGHT JINGU ~月華~」開催概要
イベント名:WONDER NIGHT JINGU ~月華~
開催期間:2026年11月2日(月)~11月29日(日)
開催時間:17:30~21:30(最終受付21:00)
会場:平安神宮
住所:京都府京都市左京区岡崎西天王町97
料金(税込)
一般料金
- 大人:月~木曜2,500円/金・土・日曜・祝日3,000円
- 中学・高校生:1,800円
- 小学生以下:1,000円
京都府民割料金
- 大人:月~木曜1,800円/金・土・日曜・祝日2,300円
- 中学・高校生:1,000円
- 小学生以下:無料
※京都府民割を利用する際は、現住所が分かる身分証明書の提示が必要です。中高生は学生証の提示が必要です。
※オンラインでのチケット購入は表示料金から200円引きと案内されています。券種ごとの適用条件は購入画面をご確認ください。
※荒天時は中止となります。雨天による中止の場合は、当日正午までに公式サイトで発表されます。
主催:株式会社ネクシィーズ・ワンダーウォール
公式サイト:https://www.wonder-night.com/
チケット購入:https://artsync-app.com/general/events/wondernight-jingu-2026
平安神宮へのアクセス

- 地下鉄東西線「東山駅」1番出口から徒歩約10分
- 京阪「三条駅」「神宮丸太町駅」から徒歩約15分
- 市バス「岡崎公園 美術館・平安神宮前」から徒歩約5分
※専用駐車場はありません。
まとめ:光と音で出会う、いつもとは違う平安神宮
「WONDER NIGHT JINGU ~月華~」では、大極殿前に広がる光から、神苑の水鏡、泰平閣の提灯まで、異なる景色を巡ることができます。
今回の取材で興味深かったのは、平安神宮が持つ美しさを生かす演出へのこだわり。そして、肉眼だけでなく、スマートフォンで見た際の色味まで考えられていることでした。
11月の京都で夜のお出かけ先を探している方は、光に彩られた平安神宮を訪れてみてはいかがでしょうか。
京都の秋をさらに楽しみたい方は、こちらの記事も参考にしてみてください。
※本記事は開幕前のメディア内覧会での取材と、2026年11月2日時点の公式発表をもとに作成しています。最新情報や詳細は公式サイトをご確認ください。
編集・文・写真:京都のいちばんち

