NAKED GARDEN NIGHTS 東本願寺・渉成園が開幕 京都駅近くで楽しむ光の夜を現地取材

渉成園の侵雪橋・丹楓渓付近に浮かぶ蓮華の光と奥に見える京都タワー

京都・東本願寺と渉成園(枳殻邸)で、夜間イベント「NAKED GARDEN NIGHTS 東本願寺・渉成園」が、2026年10月31日(土)から12月6日(日)まで開催されます。

京都駅から徒歩圏内にある2つの会場で、光のアートや歴史的建築、京都の食を楽しめる催しです。

開幕に先立ち、京都のいちばんち編集部がメディア内覧会を取材。現地で見てきた見どころや楽しみ方を紹介します。

目次

東本願寺と渉成園、2会場を巡る光のイベント

今回の舞台は、東本願寺と、その飛地境内にある渉成園です。

内覧会での説明によると、ネイキッドとしても2つの会場を巡る形式は初の試みとのこと。

東本願寺の御影堂前に蓮華の形を描く「LIGHT IN BLOOM」の光
東本願寺 御影堂前に広がる「LIGHT IN BLOOM」
渉成園の印月池と池周辺の木々を彩る「GARDEN OF THE MOON」
渉成園 印月池を彩る「GARDEN OF THE MOON」

東本願寺では壮大な建築と光のアートを、渉成園では池や木々を生かした庭園のライトアップを楽しめます。

2つの会場は徒歩で行き来でき、道中にも光の演出が用意されています。

東本願寺・御影堂門の楼上で、未完の天井画を光で再現

東本願寺御影堂門楼上の三尊像と天井に映し出された天女
竹内栖鳳が構想した未完の天井画「飛天舞楽図」を光で再現

東本願寺で注目したいのが、通常非公開の御影堂門楼上です。

ここでは「CELESTIAL GAZE」と題したプロジェクションマッピングが行われ、天井いっぱいに色鮮やかな天女たちが舞います。

この演出のもとになったのは、日本画家・竹内栖鳳が構想した天井画「飛天舞楽図」。

1911年に再建された御影堂門の天井を飾る予定でしたが、完成には至りませんでした。

今回、描かれることのなかった天井画が、光の演出によって再現されています。

楼上に安置されているのは、中央の釈迦如来、向かって右の弥勒菩薩、左の阿難尊者の三尊像。

歴史ある仏像の頭上に天女たちが舞う光景は、思わず見入ってしまうほどでした。

楼上から見下ろす蓮華の光も見どころ

東本願寺御影堂門楼上から見下ろす蓮華の形をした光の演出
御影堂門楼上からは、境内に広がる蓮華の全体像を見渡せる

もう一つ、楼上ならではの楽しみが境内を見渡す眺めです。

御影堂前には、小さな灯りで大きな蓮華を描く「LIGHT IN BLOOM」が広がっています。

地上からは一つひとつの灯りを間近に楽しめますが、楼上から見下ろすと、蓮華の形がよりはっきり分かります。

なお、楼上へは急な階段を上るため、足元には注意が必要です。

観覧にはEX旅先予約限定の特別観覧プランが必要で、通常の入場券には含まれません。

東本願寺では5色の提灯を手に、生き物探しも

東本願寺でレンタルできる5色の光る提灯
龍や象など、5種類の生き物をモチーフにした「NAKEDディスタンス提灯®」

境内を巡る際に、ぜひ体験してみたいのが「NAKEDディスタンス提灯®」です。

提灯は全部で5色。色によって異なる模様が足元に映し出されます。

描かれているのは、龍、象、獅子、獏(ばく)、亀の5種類。

実はこれらの生き物、東本願寺の建物にある彫刻などとつながっています。

境内の彫刻などに隠れた生き物を探す「夜の東本願寺-生きもの探索マップ-」
境内の彫刻などに隠れた生き物を探す「夜の東本願寺-生きもの探索マップ-」

現地には「夜の東本願寺-生きもの探索マップ-」も用意されており、手水屋形の龍や阿弥陀堂の象、御影堂の屋根瓦の亀などを探せます。

普段は見過ごしてしまいそうな建物の細部にも、自然と目が向く仕掛けです。

東本願寺の提灯から地面に映し出された生き物の光の模様
提灯の色によって、足元に映し出される生き物の模様が異なる

提灯は1個500円でレンタル可能。東本願寺で借り、渉成園で返却することもできます。

お気に入りの色の提灯を手に、2つの会場を巡る。子どもと一緒に楽しむのにもよさそうです。

渉成園では、光に彩られた日本庭園を散策

渉成園とたどり着くと、霧と香りの演出がお迎え。

東本願寺から正面通を歩き、渉成園へ。

庭園に入る前には、大玄関前でウェルカムドリンクが用意されています。アルコールとノンアルコールから選べる、おもてなしの一杯です。

渉成園の大玄関前に設けられたウェルカムドリンクのカウンター
大玄関前では、アルコールとノンアルコールのウェルカムドリンクを用意

その一杯を楽しんだあと、夜の庭園へと進みます。

印月池では、月とともに移ろう秋の景色を

印月池の水面を舞台に、月と秋の景色が移ろう「GARDEN OF THE MOON」
印月池の水面を舞台に、月と秋の景色が移ろう「GARDEN OF THE MOON」

庭園に入ると、目の前に広がるのが印月池(いんげつち)です。

「GARDEN OF THE MOON」と題した演出では、池の水面を舞台に秋の景色が次々と映し出されます。

月とともに移り変わる水辺の風景が、夜の庭園を彩ります。

侵雪橋と丹楓渓では、京都タワーと蓮華の光が共演

渉成園の侵雪橋・丹楓渓付近に浮かぶ蓮華の光と奥に見える京都タワー

さらに庭園の奥へ進むと、侵雪橋や丹楓渓を舞台にした「LIGHT ACROSS TIME」が広がります。

ここは、京都タワーを背景に日本庭園を撮影できる、渉成園の人気の写真スポットです。

今回の演出では、水面に浮かぶ蓮華の光が、歴史ある庭園と現代の京都の街並みをつなぐように輝きます。

ライトアップされた木々の向こうには京都タワーも。水辺の景色とともに、写真に収めたい場所です。

臨池亭で展開される、光と音を組み合わせた「SONG OF THE STREAM」
臨池亭で展開される、光と音を組み合わせた「SONG OF THE STREAM」

さらに、臨池亭では「SONG OF THE STREAM」を展開。水辺にたたずむ建物とせせらぎの音が重なり、庭園の静かなひとときを演出します。

渉成園の閬風亭で、京都の食や日本酒を味わう

渉成園で提供される栄寿庵のおばんざいと山本本家の日本酒セット
【山本本家】日本酒ペアリングセット OBANZAI 栄寿庵OBANZAI(2,800円)

渉成園では、京都の飲食店や老舗によるグルメも用意されています。

栄寿庵の「京の味 おばんざい盛り合わせ」には、鰆の西京焼きや出し巻玉子などが一箱に。

そのほか、京つけもの西利の「京漬物寿司とおいなりさん」や、福寿園の宇治茶を使ったドリンク、甘味なども並びます。

伏見の酒蔵・山本本家による日本酒も販売され、2種類を飲み比べられるセットもあります。

渉成園の閬風亭に設けられたテーブルと椅子のある飲食スペース
かつて賓客を迎えた閬風亭。イベント期間中は飲食スペースとして利用

屋外のベンチで食事を楽しむのもよいですが、注目したいのが閬風亭(ろうふうてい)です。

閬風亭は、1865年頃に再建された渉成園の大書院。かつては賓客を迎える場所として使われ、畳を外すと能を演じられる造りになっていました。

1880年には明治天皇も渉成園を訪れ、隣接する「嘉楽」という一室で休息された記録が残っています。

今回は、そんな歴史ある建物の室内に、テーブルと椅子が用意されています。

木の柱や建具に囲まれた落ち着いた空間で、庭園散策の合間に京都の料理やお酒を味わえます。

東本願寺と渉成園を巡る際の注意点

2会場の開催日は、東本願寺から入場し、渉成園へ向かう順路となっています。渉成園からの入場はできません。

東本願寺から渉成園へ。正面通を通って2つの会場を巡る

東本願寺で光の作品や提灯での生き物探しを楽しんだあと、渉成園で庭園のライトアップや食事を楽しむ流れがおすすめです。

また、11月6日(金)〜8日(日)と11月25日(水)は渉成園のみ公開されます。

御影堂門楼上を訪れたい場合は、専用チケットの購入とあわせて、開催日も確認しておきたいところです。

「NAKED GARDEN NIGHTS 東本願寺・渉成園」開催概要

  • 開催期間:2026年10月31日(土)〜12月6日(日)
  • 開催時間:18:00〜22:00
  • 東本願寺:最終入場21:00、観覧終了21:20
  • 渉成園:観覧終了22:00、飲食エリア21:40まで
  • 会場:東本願寺、渉成園(枳殻邸)、両会場をつなぐエリア
  • 通常チケット(税込・月〜木):中学生以上2,100円、小学生1,500円
  • 通常チケット(税込・金土日祝):中学生以上2,300円、小学生1,700円
  • 特定日料金(税込・渉成園のみ):11月25日(水)は中学生以上1,600円、小学生1,000円。11月6日(金)〜8日(日)は中学生以上1,800円、小学生1,200円
  • 未就学児:無料
  • 御影堂門楼上付きチケット(税込・EX旅先予約限定):中学生以上は月〜木2,300円、金土日祝2,500円
  • 提灯レンタル:500円
  • 天候:雨天催行、荒天時は中止の可能性あり
  • 公式サイト:https://event.naked.works/higashihonganji/autumn/ja/

※2026年10月31日時点。チケットには複数の種類があります。購入前に公式サイトで詳細をご確認ください。

東本願寺・渉成園へのアクセス

東本願寺はJR京都駅から徒歩約7分、渉成園は徒歩約10分。

京都駅周辺での観光や食事のあとにも立ち寄りやすい立地です。

まとめ:京都駅近くで楽しむ、光と歴史の夜

NAKED GARDEN NIGHTS 東本願寺・渉成園の夜間ライトアップ

「NAKED GARDEN NIGHTS 東本願寺・渉成園」は、2026年12月6日(日)まで開催されます。

未完の天井画を再現した光の演出や、提灯を手に楽しむ生き物探し。渉成園では、庭園のライトアップに加え、京都の食も味わえます。

京都駅から徒歩圏内で、歴史ある寺院と日本庭園を巡る夜のお出かけ。秋の京都で楽しんでみてはいかがでしょうか。

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※本記事は2026年10月29日のメディア内覧会での取材と公式発表をもとに作成しています。最新情報や詳細は公式サイトをご確認ください。

編集・文・写真:京都のいちばんち

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