京都市を拠点に男子プロバレーボールチームの設立を目指す株式会社KYOTO VALLEYが、2026年7月28日(火)、京都経済センターで設立記者会見を開きました。
2027年のVリーグ参入、2031年のSVリーグ参入を目標に掲げ、日本初となる大学生主体の運営体制を採用。チーム名の一般公募も始まり、市民参加型でクラブを育てる新たなプロジェクトがスタートしました。
京都サンガF.C.や京都ハンナリーズに続く、新たな京都のプロスポーツチームを目指す挑戦として注目を集めそうです。
京都に男子プロバレーボールチーム「KYOTO VALLEY」が始動
会見では、株式会社KYOTO VALLEYが2026年7月7日(火)に設立されたことが発表されました。
チームは京都市をホームタウンとし、2027年11月のVリーグ参入を皮切りに、2028年10月のSVリーグ・グロース参戦、2031年10月のSVリーグ参入までを見据えた段階的な計画が示されました。

代表取締役CEOの山崎俊氏は「京都から始まる新しいスポーツエンターテインメントとして、男子バレーボールチームを発足できることをうれしく思っています」とあいさつ。「スポーツチームは地域経済を盛り上げる存在。京都と世界をつなぐハブとなるチームを目指したい」と、クラブのビジョンを語りました。
山崎氏は、京都が歴史や文化だけでなく多くの大学が集まる「学生の街」である点を挙げ、その環境だからこそ大学生が主体となる新しいクラブのモデルを実現できると説明。スポーツビジネスの「シリコンバレー」のように、人材が育ち世界へ羽ばたく拠点を京都から生み出したいというビジョンも掲げました。
今後はVリーグ参入に向けてチーム名公募やトライアウトを実施し、本格的なクラブづくりを進めていく方針です。
最大の特徴は日本初「大学生主体」のクラブ運営
今回のプロジェクト最大の特徴が、日本初となる大学生主体のクラブ運営です。
一般的なスポーツクラブでは学生がインターンとして一部業務を担うケースが多い一方、KYOTO VALLEYでは学生が運営の中心となり、プロフェッショナルが伴走する体制を採用しています。
学生が携わるのは、マーケティング、広報・PR、SNS運営、イベント企画、スポンサー営業、チケット販売、グッズ企画、地域連携など、クラブ運営全般です。

代表取締役社長の江守章二氏は「京都は全国有数の大学生の街です。若いエネルギーや既成概念にとらわれない大胆な発想を、チーム運営のど真ん中に据えたい」と、学生主体とした理由を説明しました。
現在は12人の学生がプロジェクトで活動しています。7月25日(土)に京都市勧業館「みやこめっせ」で開催された「きょうとみらい博」に出展したほか、今回の記者会見でも資料制作や当日の運営を学生が主体となって担いました。
「ゼロから1をつくる」学生たちの挑戦

学生プロジェクト代表の橋本幸音さんは「ゼロからイチでプロスポーツチームをつくる経験は、一生に一度あるかないか。本当に貴重な経験です」と話し、大学で学ぶ知識だけでは現場では通用せず、自ら考え行動する経験が成長につながっていると語りました。
学生たちは今後、SNS企画やイベント運営なども自ら手がけ、京都の新たなスポーツ文化づくりに挑戦していきます。
京都のスポーツを盛り上げる「オール京都」の挑戦
KYOTO VALLEYは、既存の京都のスポーツチームとも連携しながら、地域全体のスポーツ文化を盛り上げていくことを目指しています。会見では、京都サンガF.C.や京都ハンナリーズ、京都カグヤライズなどとともに、「オール京都」でスポーツの魅力を発信していく方針が示されました。

公益財団法人日本バレーボール協会専務理事の國分裕之氏は「京都には男子のトップチームがありませんでした。京都は髙橋藍選手や大塚達宣選手など、日本代表選手を数多く輩出してきた地域です。このプロジェクトが新たな選手を育てる土壌になってほしい」と期待を寄せました。
髙橋藍選手は地元・京都のカフェでファンと交流するなど、京都との縁が深い選手として知られます。

また、公式アンバサダーに就任した元バレーボール日本代表の佐野優子さんも、クラブの立ち上げに期待を寄せ、地域に根差した活動を通じて京都のバレーボールをさらに盛り上げていきたいと語りました。
チーム名を一般公募|応募は8月17日まで
今回の発表に合わせ、チーム名の一般公募もスタートしました。
クラブの顔となる名称を広く募集するだけでなく、市民選考委員もあわせて募集。選ばれた市民は最終選考委員会に参加し、チーム名の決定に関わることができます。
チーム名の応募締切は2026年8月17日(月)、決定したチーム名の発表は9月16日(水)の第2回記者会見が予定されています。チーム名および市民選考委員への応募は公式サイトから受け付けています。
クラブを地域とともにつくり上げるという姿勢が、この取り組みにも表れています。
第1回トライアウトを8月26日開催|18歳以上の競技経験者を募集
選手募集に向けた第1回トライアウトも実施されます。
応募対象は18歳以上の競技経験者で、応募締切は2026年8月20日(木)。トライアウトは8月26日(水)に開催予定です。
競技力だけでなく、クラブの理念に共感し、ともに京都から新しいチームをつくっていく仲間との出会いも重視するとしています。
トライアウトへの応募も公式サイトから受け付けています。
編集部が注目した「学生がクラブをつくる」という挑戦
今回の記者会見で印象的だったのは、「新しいバレーボールチームが誕生する」というニュースだけではありません。
学生たちがマーケティングや広報、営業などクラブ運営の中心を担い、プロフェッショナルとともにゼロからチームを育てていく——その取り組みそのものに、このプロジェクトの大きな特徴があります。
チーム名の一般公募やトライアウトなど、市民も参加しながらクラブをつくり上げていく点も、地域密着型クラブとしての魅力の一つといえるでしょう。
KYOTO VALLEYの基本情報・応募先
- 運営会社:株式会社KYOTO VALLEY(2026年7月7日設立)
- 公式サイト:https://kyoto-valley.jp/
- チーム名公募:応募締切 2026年8月17日(月)/発表 9月16日(水)予定
- 第1回トライアウト:応募締切 2026年8月20日(木)/開催 8月26日(水)/対象 18歳以上の競技経験者
- トライアウト会場・ホームアリーナ:にっしんでんきアリーナ京都(正式名称・京都市体育館/京都市右京区西京極新明町1、西京極総合運動公園隣接)を予定
応募や最新情報は公式サイトでご確認ください。
よくある質問
Q. チーム名はいつ決まりますか?
2026年9月16日(水)の第2回記者会見で発表される予定です。応募締切は8月17日(月)です。
Q. トライアウトの応募条件は?
18歳以上の競技経験者が対象です。クラブ立ち上げの当事者としての熱意を重要視するとのこと。応募締切は8月20日(木)、トライアウトは8月26日(水)に開催予定です。
Q. 試合はどこで見られますか?
ホームアリーナはにっしんでんきアリーナ京都(京都市体育館・京都市右京区西京極)を予定しています。まずは2027年秋のVリーグ参入を目指しています。
まとめ:府民・市民とともに育てる、京都発の新プロバレーチーム
KYOTO VALLEYは、チーム名もこれから府民・市民の手で決める「参加型」のクラブです。京都のスポーツを応援したい人や、学生のスポーツビジネスに関心がある人にとって、立ち上げの瞬間から関われる貴重なプロジェクトといえます。まずはチーム名公募(8月17日締切)とトライアウト(8月20日締切)が、最初の参加のチャンスです。
髙橋藍選手がファンと交流した& TEA ROOM(京都・五条の駅近カフェ)のように、選手と街の距離が近いのも京都ならでは。京都のいちばんちでは、9月16日の第2回会見以降も、その歩みを引き続き取材していきます。

※本記事は設立記者会見への取材をもとに編集部が作成しました。最新情報や詳細は公式サイトをご確認ください。
編集・文・写真:京都のいちばんち

