2026年9月の京都では、観月行事や晴明祭、石清水祭など、秋の訪れを感じるイベントが各地で開かれます。夏の名残と秋の訪れが重なる季節です。旧暦8月15日の月を愛でる各社寺の観月行事を中心に、陰陽師・安倍晴明をまつる晴明祭や、千年以上の歴史をもつ勅祭・石清水祭など、月にまつわる雅な行事と実りの秋を祝う神事が街を彩ります。
大沢池に雅な舟が浮かぶ大覚寺の観月の夕べ、京都で最後の夏祭りといわれる松尾大社の八朔祭、境内を萩の花が彩る梨木神社の萩まつりまで、この時期ならではの見どころがそろいます。
この記事では、2026年9月に京都で開催される主なイベントを日付順にまとめました。秋のはじまりの京都観光や週末のおでかけの参考にしてみてください。新しいイベント情報が発表され次第、随時更新します。
2026年9月 京都イベントカレンダー

※2026年8月時点で確認できた情報をもとに作成しています。日程・内容は変更される場合があるため、おでかけ前に公式サイトで最新情報をご確認ください。
編集部注目|9月の京都で楽しみたいイベント4選
9月の京都では、中秋の名月を愛でる観月行事を中心に、実りの秋を祝う神事や雅な行列など、多彩な催しが開かれます。
イベントカレンダーの中から、編集部が利用シーン別に特に注目した4つのイベントを紹介します。秋のはじまりの京都をどう過ごすか、おでかけ先選びの参考にしてみてください。各イベントの日程や詳細は、この後の日付順・スポット別のセクションで紹介します。
秋の夜を雅に過ごすなら「中秋の名月の観月行事」
中秋の名月にあわせ、大覚寺・下鴨神社・上賀茂神社など各社寺で観月行事が営まれます。大沢池に浮かぶ舟や、管絃の調べとともに、平安貴族さながらの月見の風情が味わえます。
こんな方におすすめ
- 秋の夜の風情をゆっくり楽しみたい方
- 雅な伝統行事にふれたい方
京都で最後の夏祭りを楽しむなら「松尾大社 八朔祭」
女神輿の巡幸や嵯峨野六斎念仏踊り、盆踊りでにぎわう、京都の夏を締めくくる祭りです。渡月橋付近で行われる船渡御も見どころです。
こんな方におすすめ
- 夏の名残を感じたい方
- 家族でにぎやかな祭りを楽しみたい方
千年の格式にふれるなら「勅祭 石清水祭」
葵祭・春日祭とともに日本三大勅祭のひとつに数えられる、貞観5年(863年)から続く古式ゆかしい祭儀です。早朝の安居橋周辺では、生き物を放つ放生行事や胡蝶の舞を無料で見学できます。
こんな方におすすめ
- 由緒ある神事をじっくり見届けたい方
- 早朝の静かな時間に参拝したい方
陰陽師ゆかりの行列を見るなら「晴明神社 晴明祭」
陰陽師・安倍晴明をまつる晴明神社の例祭です。秋分の日には、鼓笛隊や八乙女、神輿などが連なる約500人の行列が西陣界隈を巡行します。
こんな方におすすめ
- 華やかな時代行列を見たい方
- 祝日に京都へでかけたい方
9月上旬(1日〜13日)の京都イベント・おでかけ
北野天満宮 例大祭(9月4日)
菅原道真をまつる北野天満宮で、秋のはじまりに営まれる例大祭です。
本殿で祭典が行われ、氏子である西ノ京の農家が丹精込めて育てた夏野菜が神前に奉献されます。華やかな祭りというより、静かに手を合わせ、天神さまへの信仰にふれられる一日です。
▶︎ 詳細は公式サイト(北野天満宮)をご覧ください。
松尾大社 八朔祭・八朔祭諸行事(9月5日〜6日)
台風シーズンを前に五穀豊穣と風雨安穏を祈る、松尾大社の秋祭りです。「京都で最後の夏祭り」とも呼ばれます。
9月5日(土)は群太鼓や盆踊り大会などの諸行事が行われ、本祭は6日(日)です。当日は終日相撲が奉納されるほか、女神輿の巡幸が行われます。女神輿は渡月橋付近で船渡御が行われ、嵯峨野六斎念仏踊りも披露されます。日没後には数千灯の提灯が灯り、市内で最後とされる盆踊りが催されます。
▶︎ 詳細は公式サイト(京都観光Navi)をご覧ください。
重陽の節句の行事(9月9日・上賀茂神社ほか)
9月9日は五節句のひとつ「重陽(ちょうよう)の節句」です。菊の花に長寿を願う節句にちなみ、市内の各社寺で神事が営まれます。
上賀茂神社では「重陽神事と烏相撲(からすずもう)」が行われ、神職が烏の鳴き声をまねる所作のあと、子どもたちによる相撲が奉納されます。嵐山の虚空蔵法輪寺では「重陽の節会」が営まれ、本堂の菊慈童(きくじどう)像に菊の花を供えて延命息災を祈願。謡と舞が奉納され、当日限定の茱萸(ぐみ)袋も有料で授与されます。車折神社では「重陽祭」が営まれます。
▶︎ 詳細は上賀茂神社 公式サイトほか、各社公式サイト・京都観光Naviで最新情報をご確認ください。
大原野神社 御田刈祭(9月13日)
「京春日」とも呼ばれる大原野神社で、実りの秋に感謝する五穀豊穣の祭りです。
午前10時から神事が始まり、力士に扮した氏子による「神相撲」や奉納相撲大会、赤ちゃんの土俵入りが行われます。夕方17時からはナイトコンサートも催され、洛西ののどかな里で秋のはじまりを感じられる一日です。
▶︎ 詳細は公式サイト(京都観光Navi)をご覧ください。
9月中旬〜下旬(14日〜30日)の京都イベント・おでかけ
勅祭 石清水祭(9月15日・石清水八幡宮)
葵祭(賀茂祭)、奈良・春日大社の春日祭とともに、日本三大勅祭のひとつに数えられる石清水八幡宮の重儀です。貞観5年(863年)に始まったと伝わります。
祭りは深夜に始まり、3基の御鳳輦(ごほうれん)と約500人の行列が山上の本殿から山麓の頓宮へと下ります。午前8時頃からは安居橋周辺で、魚や鳥を放って生きとし生けるものの平安を祈る「放生行事」が行われ、午前10時頃からは頓宮で舞楽が奉納されます。いずれも無料で見学できます。なお、奉幣の儀や還幸の儀への正式な参列は事前申込制です。
▶︎ 詳細は公式サイト(石清水八幡宮)をご覧ください。
鞍馬寺 義経祭(9月15日)
牛若丸(のちの源義経)が幼少期を過ごしたと伝わる鞍馬山で、義経の遺徳をしのぶ法要です。
9月15日の午前11時から本殿金堂で営まれます。鞍馬の自然に抱かれた山内をたどりながら、義経ゆかりの地をめぐれます。秋の気配が漂いはじめる山寺の静けさも魅力です。
▶︎ 詳細は公式サイト(鞍馬寺)をご覧ください。
白峯神宮 上京薪能(9月18日)
蹴鞠(けまり)の神をまつり、球技をはじめスポーツ上達の信仰でも知られる白峯神宮で催される薪能です。
第一部は午後4時に開演し、午後6時45分頃の火入式のあと、かがり火のなかで幽玄な能や狂言が奉納されます。観覧券は前売2,500円・当日3,000円(雨天時は金剛能楽堂で開催)。日が暮れてからの開催のため、涼しくなった夜のおでかけにも向いています。
▶︎ 詳細は公式サイト(京都観光Navi)をご覧ください。
晴明神社 晴明祭(9月22日〜23日)
平安時代の陰陽師・安倍晴明をまつる晴明神社の例祭です。
9月22日(火)の宵宮祭では、お迎え提灯の練り歩きと湯立神楽が奉納されます。秋分の日にあたる23日(水・祝)の神幸祭では、少年鼓笛隊を先頭に、鉾や八乙女、神輿などが連なる約500人の行列が西陣界隈を巡行します。堀川通の一之鳥居周辺は多くの人でにぎわいます。
▶︎ 詳細は公式サイト(晴明神社)をご覧ください。
中秋の名月 観月行事(9月25日・大覚寺ほか)
2026年の中秋の名月は9月25日(金)です。この日にあわせ、京都の各社寺で観月行事が営まれます。
嵯峨・大覚寺の「観月の夕べ」(9月25日〜27日)では、大沢池に龍頭鷁首(りゅうとうげきす)の舟が浮かび、平安貴族の舟遊びを思わせる景色が広がります。一般参拝者も、大沢池周辺を散策しながら月見を楽しめます(舟の遊覧と抹茶席は7,000円の特別チケット購入者限定で、2026年分の事前申込は終了しています)。下鴨神社の「名月管絃祭」、上賀茂神社の「賀茂観月祭」をはじめ、松尾大社・平野神社・八坂神社などでも、管絃や舞楽の奉納とともに名月を観賞できます。
▶︎ 詳細は京都の観月行事まとめ(そうだ 京都、行こう。)をご覧ください。
神泉苑 観月会(9月26日)
平安京の禁苑(天皇の庭)を起源とする神泉苑で営まれる観月会です。
午後5時から午後8時30分にかけて観月法要と奉納演奏が行われ、野点(のだて)の茶席(700円)では、池に映る月を眺めながらひと息つけます。街なかにありながら、静かに月を愛でられる場所です。
▶︎ 詳細は公式サイト(神泉苑)をご覧ください。
梨木神社 萩まつり(9月26日〜27日)
京都御所の東に鎮座し、「萩の宮」とも呼ばれる梨木神社の萩まつりです。
境内には500株以上の萩が植えられ、例年9月に花を咲かせます。期間中は萩の枝に俳句や短歌をしたためた短冊が結ばれ、舞踊や邦楽、弓、居合などの奉納行事やお茶会も催されます。花と伝統芸能を一度に楽しめる、秋らしい行事です。
▶︎ 詳細は公式サイト(梨木神社)をご覧ください。
9月を通して楽しめる京都のスポット
高台寺「観月のお茶会」(9月4日〜20日の金・土・日曜)
秀吉の正室・ねねゆかりの高台寺で、湖月庵の薄茶席、スタッフの案内によるライトアップされた庭園・境内の拝観、高台寺羽柴での京ゆば料理の点心を順に楽しむ観月茶会です。
2026年は9月4日(金)から20日(日)までの金・土・日曜に開催。受付は午後5時〜6時、所要は約3時間で、料金は1人1万円、事前予約制です(締切は予約方法により異なるため、公式サイトでご確認ください)。
▶︎ 詳細は公式サイト(高台寺)をご覧ください。
鴨川納涼床(〜10月15日)

初夏から秋にかけて鴨川沿いを彩る、京都の風物詩です。
二条から五条の鴨川西岸一帯で、京料理やイタリアン、中華などさまざまな店が川面を望む床を設けます。2026年の鴨川納涼床は10月15日まで。ただし一部の店舗は9月末で営業を終えます。暑さがやわらぐ9月は、心地よい川風のなかで食事を楽しめます(店舗により営業期間・時間が異なります)。
▶︎ 関連記事:京都の鴨川納涼床とは?初めてでも楽しめるおすすめの過ごし方【2026年版】
京の夏の旅(〜9月30日)

京都の夏恒例の特別公開企画「京の夏の旅」も、9月30日まで開催中です。
普段は非公開の寺院や文化財、近代建築などを特別公開。暑さの残る時期でも、屋内でじっくり文化財を楽しめるおでかけ先です。
▶︎ 詳細は「京の夏の旅2026」の記事をご覧ください。
秋の花めぐり(萩・彼岸花)
9月の京都は、秋の草花が見頃を迎えます。
梨木神社や出町柳の常林寺は萩の名所として知られ、9月中旬から下旬に見頃を迎えます。9月下旬になると、市内各地の田畑や社寺で彼岸花(曼珠沙華)も見られるようになります。名所を歩きながら、秋のはじまりの風景を楽しめます。
▶︎ 開花時期は気候によって前後します。おでかけ前に各所の最新の開花情報をご確認ください。
雨の日にも楽しめる展覧会・屋内スポット
9月はまだ暑さや雨が残る日もあります。屋内でゆっくり過ごせるスポットもあわせて紹介します。
相国寺の承天閣美術館では、開館40周年記念展「後水尾院の京」を9月27日(日)まで開催中です。俵屋宗達筆「蔦の細道図屏風」(重要文化財)や本阿弥光悦の赤楽茶碗など、後水尾院ゆかりの17世紀の京の美術を鑑賞できます。梅小路の京都水族館では、約170個のクラゲ風鈴と京和傘が館内を彩る「くらげと傘と風鈴と」が9月30日(水)まで。午後6時以降のライトアップも見どころです。
▶︎ 詳細は承天閣美術館「後水尾院の京」、京都水族館「くらげと傘と風鈴と」の記事をご覧ください。
まとめ:2026年9月の京都は、名月と実りの秋を楽しむ
9月の京都では、中秋の名月を愛でる観月行事を中心に、実りの秋を祝う神事や雅な行列、秋の草花まで、夏の名残と秋の訪れが重なる催しが数多く開かれます。
月を映す池に舟を浮かべ、管絃の調べに耳をすます——平安の昔から受け継がれてきた月見の風情は、この季節ならではのものです。暑さがやわらぎ、街歩きも心地よくなる一か月。旅行や週末のおでかけの予定に合わせて、気になる催しを見つけてみてはいかがでしょうか。
本記事は今後も新しいイベント情報を確認しながら、随時更新していきます。
▶︎ 関連記事:【2026年8月】京都のイベントカレンダー|五山送り火・お盆行事・夏のおでかけ情報
※本記事は主催者・施設の発表および公式サイトの情報をもとに、編集部が内容を確認して構成しています。最新情報や詳細は公式サイトをご確認ください。
編集・文:京都のいちばんち編集部

