京都水族館で、2026年9月19日(土)から23日(水・祝)まで「夜のすいぞくかん」が開催されています。午後8時までの延長営業で、夜を迎えたいきものの様子や、照明に包まれた水槽を楽しめる5日間です。
初日の9月19日に現地を訪れると、うとうとし始めるオットセイや、隅で寄り添うペンギンの姿が。午後6時からの「イルカのがっこう」、水と光、音が重なる「ウォーターカーテン」など、時間に合わせて見たいプログラムもあります。
昼間との違いや夜ならではの観察ポイント、館内の回り方を、現地の様子とともに紹介します。
京都水族館「夜のすいぞくかん」は午後6時から

「夜のすいぞくかん」は、通常午後6時までの営業時間を午後8時まで延長し、夜のいきものと館内の変化を楽しむ企画です。「夜のすいぞくかん」の名称は、2017年のバレンタイン時期に行われた延長営業から使用されています。
2026年は7月25日から8月23日まで開催され、シルバーウィークの5日間に再登場しました。
館内では午後5時頃から、「いきもの眠りくらべ」の解説パネルやランタンの設置が始まります。午後6時を迎えると照明も変わり、昼間とは違う静かな空気へ。時間とともに館内の表情が移り変わっていきます。
期間中は、当日のチケットで再入場も可能です。昼の展示を楽しんでからいったん外へ出て、食事や周辺観光を挟み、夕方に戻ってくる人もいるのだとか。同じ日に昼と夜を見比べると、いきものの過ごし方や水槽の見え方の違いがよく分かります。
※一部の電子チケットは、最初に入場する時間が指定されています。
夜のいきものはどんな姿?館内で見つけた変化
夜だからといって、すべてのいきものが眠るわけではありません。活発になるもの、休み始めるもの、その日の気温やコンディションによって過ごし方が変わるもの。それぞれの夜に目を向けながら館内を巡りました。
夜行性のオオサンショウウオを間近で観察

京都水族館に入って最初に出会うのが、オオサンショウウオです。夜行性のため、「夜のすいぞくかん」で注目したいいきもののひとつ。岩陰から顔をのぞかせたり、水槽の底で重なり合ったりする姿を間近で観察できます。

オオサンショウウオが時折見せるのが、大きな口を開ける“あくび”のような動きです。なぜ口を開けるのか、詳しい理由は分かっていないそう。この日はほとんど動かず、その瞬間には出会えませんでした。


館内では、「オオサンミミクリー~『模倣』それはテクノロジーの始まり~」も12月まで開催中。オオサンショウウオの体の特徴をヒントにした道具など、ユニークな展示を楽しめます。
眠り始めるオットセイとアザラシ

ミナミアメリカオットセイは、日が暮れる頃から休む時間へ。寝床としてそれぞれお気に入りの岩場があり、体を丸めて眠る様子を間近で見られました。

アザラシも、そろそろ眠る時間です。円柱型の「チューブ水槽」では、ぷかりと浮かび、力を抜くように休む姿も。昼間とは違う、リラックスした表情を探してみてください。
隅で寄り添うペンギンたち

ペンギンも夜になるとうとうと。立ったまま居眠りをしたり、ペアで体を預け合うように眠ったりします。

ケープペンギンには、落ち着ける展示場の隅に集まり、小石などを運んで巣を作ろうとする習性があります。展示場を囲むように通路が設けられているため、隅で寄り添う姿を近くから観察できるのも京都水族館の魅力です。

この日は9月中旬でも30度を超える暑さ。午後7時を過ぎても元気に泳ぐペンギンがいて、解説通りに眠るとは限らない面白さも感じました。
京都水族館で暮らす51羽のケープペンギンには、京都の通り名にちなんだ名前が付いています。誰がどこで夜を過ごしているのか、名前とともに追いかけてみるのも楽しみ方のひとつです。
月明かりのような「京の海」大水槽

「京の海」大水槽では、昼間よりも照明を落とし、水槽内には月明かりが差し込むような光を演出。周囲にはランタンが置かれ、青い水槽を背景に写真も撮れます。
魚は暗くなると警戒し、同じ種類でまとまることがあるそうです。ただし、京都水族館には人に見られることに慣れたいきものも多く、自然界ほど傾向は強くないとのこと。昼間との泳ぎ方の違いを、じっくり眺めてみてください。
夜も開校する「イルカのがっこう」

午後6時からは、イルカスタジアムで「イルカのがっこう」が始まります。取材日の時間割は、イルカがトレーナーと一緒に体を動かす「体育の時間」でした。

プログラムは「国語」「音楽」「体育」「給食」の4種類。このうち、「給食」以外のプログラムは、その日のイルカのコンディションなどを見ながら内容が決まります。時間割が直前に変わることもあり、決められた演出を披露するのではなく、イルカを優先して柔軟に組み立てているのが特徴です。

午後5時以降には、夜限定の解説パネル「いきもの眠りくらべ」も登場。イルカは脳を半分ずつ休ませる「半球睡眠」を行うため、片目を閉じながら泳ぐ姿が見られることもあるそうです。飼育スタッフだけが知る、それぞれのイルカの眠り方も紹介されています。

イルカスタジアムの西側テラスも、ぜひ立ち寄りたい場所です。遠くに京都タワーや東寺の五重塔を望める、意外と知られていない撮影スポット。広報担当者によると、空の色が変わるマジックアワーがおすすめとのことでした。
午後7時と7時30分、夜空に現れるウォーターカーテン

取材日の午後7時30分からは、イルカスタジアムで「ウォーターカーテン」が上演されました。期間中は午後7時と7時30分の1日2回実施されます。無数の水の筋に青い光が重なり、音楽とともに約5分間の空間アートが広がります。

午後6時の「イルカのがっこう」を見たあとに帰る家族連れも多く、この時間になるとカップルや友人同士の姿が目立つように。スタジアムカフェで購入したフードやドリンクを席で味わいながら、ゆったり待つこともできます。
上演時刻は当日のプログラムでご確認ください。
館内を巡る「夜のいきもの謎解きゲーム」

館内を歩きながらキーワードを探す「夜のいきもの謎解きゲーム」も登場します。館内の展示にヒントがあり、いきものの夜の過ごし方を学びながら答えを導く内容です。
以前は少し難しかったことから、今回は内容をリニューアル。取材時にも、問題用紙を手に親子や友人同士で挑戦する姿が見られました。
夜風に揺れる「くらげと傘と風鈴と」

京の里山エリアでは、9月30日(水)まで開催中の「くらげと傘と風鈴と」がライトアップ。赤い格子の空間に和傘とクラゲ風鈴が浮かび、風が通るたびに涼やかな音が響きます。
展示されているクラゲ風鈴は25種類。京都水族館の飼育スタッフが監修し、色や形だけでなく、本物のクラゲの大きさや特徴にもこだわって職人と作り上げたものです。和傘に描かれたクラゲも実際の大きさをもとにしており、世界最大級まで成長する種類も登場します。

館内の「クラゲワンダー」で本物のクラゲを観察してから見比べると、風鈴や和傘に表現された細かな特徴にも気付けるはずです。
「くらげと傘と風鈴と」の見どころは、こちらの記事で詳しく紹介しています。

光るドリンクを片手に夜の館内を歩く

スタジアムカフェでは、クラゲ型の光るキューブを浮かべたドリンクを販売しています。新登場の「キラキラオーロラソーダ(オーシャンブルー)」は、青く光る水槽ともよく合い、館内を歩くおともにもぴったりです。
- キラキラオーロラソーダ(オーシャンブルー):700円
- 光る☆クラゲソーダ(ソフトドリンク):880円
- 光る☆クラゲサワー(アルコール):1,080円
※価格は税込。なくなり次第終了します。
閉館前はミュージアムショップへ

夜の館内を楽しんだあとは、ミュージアムショップにも立ち寄ってみてください。午後8時の閉館が近づくにつれ、店内はお土産を選ぶ人でにぎわっていました。

「ゆめみうし オオサンショウウオぬいぐるみ」(1,550円)は、ショートケーキやマカロン、抹茶あんみつなど、スイーツになったオオサンショウウオがかわいいと評判の商品です。

推し活に使えると人気なのが、真っ白な「オオサンショウウオ 雪ver. ボールチェーン」(1,650円)。色違いのマフラーを身につけており、推しカラーに合わせて選べます。

「ブラインドミニミラーステッカー」(880円)は、スマートフォンの背面などに貼って使える鏡付きのステッカー。取材時にも若い女性が足を止め、興味深そうに商品を眺めていました。
閉館間際は混み合うため、商品をゆっくり見たい方は少し早めに立ち寄っておくのがおすすめです。
※価格はすべて税込。2026年9月19日時点の情報です。商品の在庫・販売状況は変更になる場合があります。
再入場や割引チケットは?訪問前に確認したいこと
今回の「夜のすいぞくかん」は、通常の入場券や年間パスポートで楽しめます。年間パスポートの場合も、追加料金や別途チケットは必要ありません。
京都水族館は、当日に限り再入場が可能です。昼間に館内を巡ったあと、一度外へ出て梅小路公園や周辺で過ごし、夕方から戻るのもひとつの楽しみ方。再入場する際は、入場口でチケットを提示してください。
連休期間中は、入場する時間や人数に応じた割引チケットも販売されています。
子どもと昼から楽しむなら
正午から午後4時までに入場すると、大人または高校生1人につき、中学生以下5人までの入場料が半額になります。
午後4時以降に大人同士で訪れるなら
大人2人以上、または高校生2人以上で利用すると、2人目以降の入場料が半額に。大人は通常2,600円から1,300円、高校生は通常2,000円から1,000円になります。
大人と高校生の人数を合算して、この割引を利用することはできません。それぞれが複数いる場合は、券種ごとに割引チケットを購入してください。
いずれもアソビューでの事前購入が必要です。人数分をまとめて購入し、指定された時間内に入場してください。購入方法や詳しい条件は、京都水族館の公式サイトで確認できます。
「夜のすいぞくかん」開催概要
- 開催期間:2026年9月19日(土)~23日(水・祝)
- 開催時間:18:00~20:00
- 入場受付:19:00まで
- 会場:京都水族館
- 住所:京都市下京区観喜寺町35-1 梅小路公園内
- 通常入場料:大人2,600円、高校生2,000円、中・小学生1,400円、幼児(3歳以上)900円
- 公式サイト:https://www.kyoto-aquarium.com/
※いきものの体調などにより、内容が変更される場合があります。
まとめ|昼とは違う時間が流れる、夜の京都水族館へ

眠るいきものをそっと眺めたり、昼とは異なる光に包まれた水槽の前で足を止めたり。「夜のすいぞくかん」では、次の展示へ急ぐのではなく、一つひとつの場所でゆっくり過ごしたくなります。
午後6時からの「イルカのがっこう」と午後7時台の「ウォーターカーテン」を軸にすると、夜の見どころを回りやすくなります。昼から入館して一度外へ出たり、午後4時以降の割引チケットを利用したりと、予定に合わせて楽しめるのもうれしいところです。
「くらげと傘と風鈴と」も同時に楽しめるシルバーウィークの5日間。日中とは違ういきものの表情を探しながら、夜の京都水族館を歩いてみてはいかがでしょうか。
シルバーウィークに京都で楽しめるイベントやモデルコースは、こちらの記事にまとめています。

※本記事は、2026年9月19日の現地取材と京都水族館の公式発表・公開情報をもとに構成しています。最新情報や詳細は公式サイトをご確認ください。
編集・文・写真:京都のいちばんち

