上賀茂神社「夏越大祓式」を取材 約2万枚の人形を流し、半年の穢れを祓う京都の伝統神事

上賀茂神社の夏越大祓式で人形を「ならの小川」へ流す神事

京都最古級の神社 上賀茂神社では、2026年6月30日(火)、半年間の罪や穢れを祓い、残る半年の無病息災を願う「夏越大祓式(なごしのおおはらえしき)」が執り行われました。

編集部では現地を取材し、篝火が灯る夜の神事や人形流しの様子、人形の納め方などを紹介します。

目次

篝火が灯る中、神職が茅の輪をくぐり神事が始まる

上賀茂神社 夏越大祓式の篝火
橋殿前に灯された篝火

上賀茂神社では、大祓式は年2回(6月・12月)執り行われ、古来より半年間の罪や穢れを祓い、残る半年を無病息災で過ごせるよう願う神事として受け継がれています。

20時、橋殿に篝火が灯されると、神職が茅の輪をくぐる「茅輪神事」から夏越大祓式が始まりました。

上賀茂神社で人形を祓う神職
神職が参拝者から納められた人形を祓う様子

その後、中臣祓詞(なかとみのはらえことば)が二度奏上され、参拝者から納められた人形に祓いが施されます。

上賀茂神社では年間約70の祭典が執り行われていますが、夏越大祓はその中でも大切に受け継がれている神事の一つです。

約1万~2万枚の人形を「ならの小川」へ流し、半年の穢れを祓う

上賀茂神社で人形を祓う神職
人形を一枚ずつ祓う神職

人形には、それぞれの罪や穢れを移す意味が込められています。

神職によって祓われた約1万~2万枚の人形は、一枚ずつ流されていきました。

上賀茂神社 夏越大祓式で人形が流れる様子
約1万~2万枚の人形が「ならの小川」へ流されます

人形が流される間、境内に集まった参拝者は言葉を交わすことなく、その様子を静かに見守ります。

中臣祓詞が響く境内で、多くの人の願いが込められた人形が「ならの小川」へと流される光景が印象的でした。

参拝者も神職からお祓いを受ける

参列者へのお祓いの様子
神事の締めくくりとして、参拝者も神職からお祓いを受けます

神事の最後には、参拝者も神職からお祓いを受けます。

その際には、

「思ふこと みな尽きねとて 麻の葉を 切りに切りても 祓ひつるかな」

という和歌を心の中で唱えるよう案内がありました。

半年間の穢れを祓い、新たな半年の健康と平穏を願う上賀茂神社ならではの神事です。

💡京都のいちばんちメモ

神事終了後も茅の輪をくぐる参拝者の姿
二の鳥居前の茅の輪
楼門前で本殿へ向かって手を合わせる参拝者
楼門前で手を合わせる参拝者

編集部が訪れた際は、神事終了後も参拝者が茅の輪をくぐることができました。その後、楼門前で本殿へ向かって静かに手を合わせる姿も見られました。

夏越大祓に参加するには?人形の納め方と初穂料

上賀茂神社 夏越大祓で使われる人形
人形に名前と年齢を記入し、神前へ納めます

夏越大祓式に参加する場合は、まず人形(ひとがた)に名前と年齢を記入します。その後、人形に息を吹きかけ(または自身の体を撫でて)、自身の罪や穢れを託して神前へ納めます。

納められた人形は、神事の中で神職によるお祓いを受けた後、「ならの小川」へ流されます。

上賀茂神社では、例年6月上旬から6月30日まで人形の受付が行われており、初穂料は1体100円です。

また、玄関に飾ることで災いを除け、家内安全や食住の充実を願う「茅の輪守」は500円で授与されています。

※人形の受付期間や初穂料などは年によって変更となる場合があります。最新情報は公式サイトをご確認ください。

開催概要・アクセス

上賀茂神社 夏越大祓式

  • 開催日:毎年6月30日
  • 夏越神事(本殿祭):10時〜
  • 夏越大祓式:20時〜
  • 会場:上賀茂神社(京都市北区上賀茂本山339)
  • アクセス:市バス「上賀茂神社前」すぐ
  • 公式サイト:https://www.kamigamojinja.jp/
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