2025年8月8日(金)、京都・御幸町通に新たな“食の町家空間”が誕生!
その名も「百炉まん(ひゃくろまん)」。築100年以上の京町家を改装し、100種類の小皿料理と囲炉裏で焼き上げる炉端焼きなどが楽しめる、進化型の“町家居酒屋”です。
店内にはどこか「千と千尋の神隠し」を思わせる装飾もありつつ、京町家ならではの木の温もりに包まれた空間で、選ぶ楽しさとあたたかなひとときを味わってきました。
百炉まんとは?築100年町家で“味わう百物語”

百炉まんは、町家再生プロジェクト「宵の小町」構想の第一弾として誕生したレストランで、「炭炉まん」「鮨炉まん」に続く姉妹ブランド第3弾として位置づけられています。


コンセプトは「100皿 × 炭火 × 京町家」という、まさに食のエンタメ空間。

和洋中を問わず100種類の小皿料理と、囲炉裏で焼き上げる名物の炉端焼きが、あらゆる世代の食欲と好奇心を満たしてくれます。

店内には、赤いランプや薬箱を模したインテリア、木札のメニューが並び、「千と千尋の神隠し」を思わせるような異世界感も漂います。

お店の方によれば、高倉通にある姉妹店「炭炉まん」と「鮨炉まん」は“夫婦”設定で、百炉まんは“親戚”というユニークな店舗構想とのこと。

ちなみに「鮨炉まん」は、創作鮨と炉端焼きが楽しめる、遊び心あふれる人気店。ぜひあわせて訪れたいお店です。
▶︎ 【実食】京都の新名物!「鮨炉まん」で味わう遊び心満載の創作鮨と炉端焼き
編集部が実食してみました!おすすめメニュー9選

まず悩まされたのが「何を頼むか」。100皿という豊富すぎるメニューと美味しそうな品々に、筆者も大いに迷い、ついオーダーしすぎて食べすぎてしまいました。
「小皿ならいけるかも」と思ったのが落とし穴。でも実際は、一皿ごとにしっかりとしたボリュームがあり、コスパも抜群です。
季節ごとにメニューも変わる予定とのことで、「次は何があるかな」と、またすぐに訪れたくなるお店です。ぜひお腹を空かせてどうぞ。

コンセプトである「自由に選べる100皿」は、まさに“食のパーソナライズ”。小皿サイズだからこそ「いろいろ食べてみたくなる」気持ちが加速し、訪れるたびに違う楽しみが見つかる仕掛けになっています。
<炉端焼きの名物メニュー>

・のどぐろ(1,287円)
焼きたての風味とパリッと香ばしい皮目が印象的。塩加減もちょうどよく、炉端焼きらしさをダイレクトに感じられる逸品。

・銀鱈西京焼き(1,287円)
“間違いない美味しさ”。白味噌の甘みがしっかりと染み込んだ身は、口の中でふわっとほどける。お酒もいいけれど、白いごはんが恋しくなる味。

<お酒と一緒に食べたくなる揚げもの>
・ぽてメンチ揚げ(528円)
サクッとした衣の中に、ジューシーな肉と甘めのポテトがぎっしり。お子さんにもおすすめしたくなる、親しみやすい一品。

・京豆腐の唐揚げ(385円)
面白いのはその食感。外はカリ、中はふわっ。抹茶塩がふりかけられており、豆腐の優しさに京都らしい上品さが加わった一皿。

<見た目が優勝!>
・錦マカロン(539円)
ピンクとブルーのマカロンに、サーモンとチーズがサンド。甘さはなく、ちょっとクセになる不思議なバランス。

見た目の可愛さは群を抜いていて、ワインのおともにも◎。

<贅沢感たっぷりのメニュー>
・阿波黒牛ミスジ焼き(1,199円)
柔らかいのにしっかり赤身、という理想の食感。しっかりとした旨味で、誰と来ても「もう一皿頼もうかな」と思ってしまう満足感。

・海鮮白味噌クリームグラタン(748円)
今回食べた中で、個人的“推し”No.1。味噌のコクと海鮮の旨味が絶妙に絡み合う一品。熱々で提供されるのも嬉しい。

白味噌のコクが海老・じゃがいも・しめじと絶妙に絡み、少し濃いめの味付けがお酒にも合いそう。

<グループで頼みたいお寿司>
・にぎわい寿司盛り合わせ(2,849円)
華やかさNo.1のプレート。創作寿司を含む彩り豊かな盛り付けで、グループ来店時に一皿頼んでおけば、間違いなく盛り上がるはず。

<ノンアル派にも嬉しい>
・いちごとキウイのノンアルコールカクテル(407円)
シュワっと爽快。果肉入りで、炭酸と一緒にいちごとキウイが口の中に広がる。見た目の美しさもあいまって、“飲むスイーツ”のような一杯。

宵の小町構想とは?

(画像提供:株式会社ファンインターナショナル)
百炉まんが立地する御幸町通エリアでは、株式会社ファンインターナショナルが推進する町家再生プロジェクト「宵の小町(よいのこまち)」が進行中です。
古き良き京町家を生かしながら、多様な食文化や体験型店舗が点在する“夜の美食エリア”として整備を進めており、百炉まんはそのランドマーク的存在として位置づけられています。
今後は、物販・宿泊・町家再生などの他事業者との連携も視野に入れながら、「地域に根ざした食の喜びと感動」を届ける場として、さらなる発展が期待されています。
店舗情報・アクセス

- 店名:100種小皿と炉端 百炉まん(HYAKU ROMAN)
- 住所:京都市中京区御幸町通六角下る伊勢屋町334
- アクセス:京阪三条駅・阪急京都河原町駅より徒歩10分
- 営業時間:月〜金 17:00〜23:30/土日 16:00〜23:30
- 定休日:なし
- 席数:60席(1階34席/2階26席)
まとめ:町家の温もりに包まれながら、100皿と囲炉裏焼きを楽しむ夜を

「少しずつ、いろいろ食べたい」という想いを叶えてくれる「百炉まん」。町家の温もりと囲炉裏のライブ感、そして100皿という圧倒的な選択肢が、特別な夜を彩ってくれます。
次に京都を訪れるとき、“親戚の家に遊びに行くような気持ちで”立ち寄ってみてはいかがでしょうか?

※本記事は、主催者よりご招待いただいた試食会の内容をもとに構成しています。
写真・文・編集:京都のいちばんち編集部