毎年8月16日、京都・嵐山で行われる「嵐山灯籠流し」。桂川をゆっくりと流れる灯籠を眺めながら、渡月橋からは五山送り火の「大文字(だいもんじ)」と「鳥居形(とりいがた)」も見ることができます。
京都のいちばんち編集部は2026年の開催日に現地を訪れ、灯籠流しの様子や渡月橋からの送り火の見え方、時間帯による混雑の変化、帰りの様子まで実際に見てきました。
18時、嵐山灯籠流しの会場へ

嵐山灯籠流しの会場は、渡月橋近くの嵐山中ノ島公園。毎年8月16日に行われ、19時頃から桂川に灯籠が流れ始めます。

編集部が現地を訪れたのは18時頃。開始までまだ1時間ほどありましたが、中ノ島公園や桂川沿いにはすでに多くの人が集まっていました。

特に灯籠流しを近くで見られる桂川沿いでは、レジャーシートなどを広げて場所を確保し、開始を待つ人の姿が目立ちます。灯籠の受付にも次々と人が訪れていました。
灯籠は当日受付も。水塔婆に思いを記す

2026年の灯籠受付は12時から20時30分まで。灯籠は1基1,500円で、水塔婆1枚が付いています。追加の水塔婆は1枚300円です。

会場には灯籠の受付が設けられ、水塔婆(みずとうば)に記入する人の姿も見られました。自分で書くことができる記載所のほか、お寺の方に書いてもらうこともできます。
現地では、自分で筆をとる人の姿も多く見られました。送りたい人を思いながら、一文字ずつ自分の手で記していく。灯籠を流す前のこの時間も、大切なひとときなのかもしれません。
19時、桂川を灯籠がゆっくりと流れ始める

19時頃になると、灯りをともした灯籠が桂川をゆっくりと流れ始めました。
始まりはとても静か。夕暮れから夜へと変わっていくなか、川面に少しずつ灯りが増えていきます。
19時を過ぎる頃には人出も多くなり、桂川沿いや渡月橋周辺はかなりのにぎわいに。灯籠を近くで眺めたい場合は、早めに訪れた方が場所を選びやすそうです。

一方で、灯籠流しは21時まで続きます。後述しますが、20時頃になると五山送り火を見るために移動する人もいて、川沿いの人の流れにも変化が見られました。
渡月橋から望む五山送り火「大文字」と灯籠流し

今回、編集部は灯籠流しを渡月橋の中央より中ノ島公園側から眺めました。
20時、五山送り火の最初となる「大文字」が点火します。
渡月橋から東の方向を見ると、桂川を流れる灯籠の向こうに「大」の文字が浮かび上がりました。
大文字は距離こそありますが、肉眼でも「大」の形がはっきりと分かるほど。実際に、灯籠が流れる桂川と大文字を一枚の写真に収めることもできました。
橋の上は川からの風が抜け、この日は8月の夜ながら心地よく、灯籠と送り火を眺めることができました。
五山送り火の点火時間やそれぞれの送り火が見える場所については、京都のいちばんちの「京都五山送り火2026」でも詳しく紹介しています。
20時20分には「鳥居形」も。渡月橋から見える2つの送り火

20時20分には五山送り火の最後となる「鳥居形」が点火しました。
大文字とは反対に、鳥居形が見えるのは渡月橋の西側。大文字よりも近く、点火すると「鳥居」の形をはっきりと見ることができました。
渡月橋では、東側に「大文字」、西側に「鳥居形」と、橋の上から2つの送り火を見ることができます。
ただし、送り火の時間帯は渡月橋にも多くの人が集まります。
特に鳥居形の点火時には人越しに見る場面もあり、どちらもきれいに写真へ収めようとすると難しいところも。撮影場所として考えるより、ひとつの場所から2つの送り火を眺められること自体が、渡月橋で見る魅力のひとつだと感じました。
嵐山灯籠流しの混雑は?時間とともに変わる人の流れ
嵐山灯籠流しを実際に訪れて感じたのは、時間帯によって人の動きがかなり変わることです。
18時頃にはすでに多くの人が訪れ、桂川沿いではレジャーシートなどを広げて場所を確保する人も見られました。
灯籠流しが始まる19時を過ぎると、さらに多くの人でにぎわいます。灯籠を近くで見たい場合は、開始時刻より早めに現地へ向かった方がよさそうです。
一方、20時頃になると、五山送り火を見るために移動する人の姿も。編集部が見た範囲では、桂川沿いから少しずつ人が離れ始め、19時台よりも落ち着いて灯籠を眺められそうな場所も出てきました。
灯籠流し自体は21時まで行われます。
「灯籠をなるべくゆっくり眺めたい」という場合は、開始直後だけでなく、送り火が始まる20時頃からの時間帯も選択肢になりそうです。
※混雑状況は2026年8月16日に編集部が現地で確認したものです。当日の天候などによって異なる場合があります。
送り火を見届けて嵐山駅へ。帰りは時間に余裕を

送り火を見たあとは、帰りの混雑にも注意が必要です。
編集部は20時20分の鳥居形の点火を見届け、その灯火を眺めながら、20時30分頃に嵐電嵐山駅方面へ向かいました。
この時間になると、送り火を見終えた多くの人が一斉に駅方面へ歩き始めます。

編集部が嵐電に乗車できたのは21時前。車内もかなり混雑していました。
周辺のお店の多くはすでに営業を終えていましたが、駅改札付近では唐揚げやポテトなどの軽食が販売されていました。
すぐに電車へ向かわず、営業しているお店などで少し時間を置き、混雑が落ち着くのを待ってから帰るのも一つの選択肢です。
毎年8月16日に行われる嵐山灯籠流し|開催概要
嵐山灯籠流しは、毎年8月16日、五山送り火の日に行われるお盆の行事です。灯籠が桂川を流れるなか、20時20分には嵯峨曼荼羅山の「鳥居形」が点火されます。
- 開催日:毎年8月16日
- 時間:19:00〜21:00頃
- 灯籠受付:12:00〜20:30
- 会場:嵐山中ノ島公園
- 灯籠受付:12:00〜20:30(2026年)
- 灯籠:1基1,500円/水塔婆1枚付き(2026年)
- 追加水塔婆:1枚300円(2026年)
- アクセス:嵐電「嵐山」駅、阪急「嵐山」駅、JR「嵯峨嵐山」駅など
- 主催:嵯峨佛徒連盟
開催時間や灯籠の料金などは変更される場合があります。訪れる際は、その年の最新情報をご確認ください。
まとめ|灯籠と送り火を眺める、嵐山のお盆の夜
嵐山灯籠流しは、例年8月16日に行われています。来年以降、灯籠流しや五山送り火を嵐山で楽しみたい方は、今回の現地の様子も参考にしてみてください。
灯籠の光と送り火を同じ夜に眺める、京都・嵐山のお盆の夜。実際に訪れたからこそ感じられた景色でした。
※本記事は京都市観光協会の公式情報および2026年8月16日の編集部による現地確認をもとに作成しています。
編集・文・写真:京都のいちばんち

