京都・寺町通にある「CABINET(キャビネ)」は、調香師と相談しながら自分だけのオリジナル香水を作れる“香りの相談室”です。
京都でオリジナル香水作りを体験したい方や、自分へのご褒美になる特別な体験を探している方にも注目のスポット。
オーダーメイドの香水作りと聞くと、「世界に一本だけの香水を作る体験」を思い浮かべる方も多いかもしれません。
しかし実際に印象に残ったのは、完成した香水だけではありませんでした。
調香師との対話を通じて、自分がどんな香りに惹かれるのかを知る時間。その過程そのものが、この体験ならではの魅力でした。
今回は編集部が実際に「CABINET」を訪れ、その調香体験をレポートします。
京都でオリジナル香水作りができる「CABINET」とは?

2026年5月、京都・寺町通にオープンした「CABINET」。
ブランド名の「CABINET」は、フランス語で「専門家の相談室」を意味します。
調香師との対話を通じて、一人ひとりに合った一本を仕立てていくのが特徴です。
オーダーメイド調香体験の料金と所要時間
オーダーメイド調香体験は予約制で、15ml・30ml・50mlの3サイズを用意しています。
料金(取材時点・1名あたり)は以下の通りです。
- 15ml:14,300円(税込)
- 30ml:20,900円(税込)
- 50ml:25,300円(税込)
所要時間は約1時間〜1時間半。
料金や予約方法、各プランの詳細は公式サイトをご確認ください。
実際にオーダーメイド調香を体験してみた
今回は、CABINETで最も選ばれている30mlサイズのオーダーメイド調香を体験しました。
まずはカルテを記入

好きな香りや苦手な香り、普段使っている香水、どんなシーンで使いたいかなどを、調香師と会話しながらカルテに記入していきます。
「どんな香水を作りたいですか?」
「どんな香りが心地よいと感じますか?」
調香師との対話を通して、自分がどんな香りを求めているのかも少しずつ見えてきます。
このカルテをもとに、いよいよ調香が始まります。
ラベルやキャップも自分好みに選べる

カルテの記入が終わると、完成した香水のラベルとキャップを選びます。
ラベルは3種類、キャップは木目調やブラック、シルバーなど12種類のデザインを用意。
完成後に貼るラベルには好きな文字を入れることができ、日本語や英数字だけでなく、中国語やフランス語にも対応しています。
香りだけでなく、ボトルの見た目や名前まで自分で選べるのも、オーダーメイドならではの楽しさです。
約200種類の香料から、自分に合う香りを見つける

いよいよ香料選びが始まります。
店内には約200種類の香料が用意されていますが、一度にすべての香りを試すわけではありません。
香料は「Awake」「Aura」「Allure」「Trace」の4つのカテゴリーに分かれており、調香師がカテゴリーごとに試香紙で香りを紹介してくれます。

各カテゴリーから選べる香料は最大2種類。
前のカテゴリーで選んだ香りとの相性を確かめながら、少しずつ候補を絞っていきます。
香りの好みだけでなく、季節や使うシーン、香りの持続性も相談しながら選べるため、香水に詳しくない方でも安心です。
なお、容量ごとに入れられる香料の総滴数は決まっていますが、組み合わせる香料の種類数に上限はありません。
30mlサイズは15mlより総滴数が多く、複数の香りを組み合わせやすいため、より繊細な調香ができるそうです。
「好きな香り」と向き合う時間

調香師の方によると、選択肢が豊富な分、多くのお客様が香り選びに悩むそうです。
実際に体験してみると、その理由がよく分かりました。
サンプルを試していると、「いい香りだな」と感じるものはたくさんあります。
ただ、その香りが必ずしも「自分が身につけたい香り」とは限りません。
好きな香りと、いい香りは同じようで少し違う。
鼻をリフレッシュするコーヒー豆を挟みながら、一つひとつの香りと向き合います。

調香師と香りを確かめていくうちに、自分が求める香りも少しずつ整理されていきました。
香水を作るというより、自分の感覚を確かめていくような時間。
だからこそ、完成した一本への愛着も自然と大きくなっていました。
調香師と一緒に、自分だけの香りを仕上げていく

4つのカテゴリーから香りを選び終えると、いよいよ調香です。
ただ、ここで完成ではありません。
調香師がカルテと選んだ香料をもとにレシピを組み立て、その都度香りを確認しながら調整していきます。
納得のいく組み合わせが決まると、調香師が算出した滴数に合わせ、自分でスポイトを使って香料を加えていきます。

印象的だったのは、香りが重なっていく瞬間でした。
最初は一つの香りがふわりと広がり、そこへ別の香りが重なることで印象が変わる。さらに香りを加えると奥行きや深みが生まれ、少しずつ一つの香水へと仕上がっていきます。
単体でも好きだった香りが、組み合わさることでさらに魅力を増していく。
思わず「うわー!」と声が出てしまうほど、その変化に驚きました。
調香師と一緒に確認を重ねながら、自分の感覚で香りを仕上げていく時間でした。
ボトルを密封して仕上げる

香りが決まると、最後はボトルへ移し替える工程です。
完成した香水をボトルへ注ぎ、その後、スプレー部分を瓶に取り付けて密封します。

この工程は自分で体験することもできますが、希望すればお店の方にお願いすることもできます。
名前を付けて、オリジナル香水が完成

密封が終わると、最後はラベルを貼ります。
ラベルは自分で貼ることもできますが、編集部はきれいに仕上げたかったため、お店の方にお願いしました。

今回名付けたのは、媒体名でもある「京都のいちばんち」。
香りだけでなく、名前まで自分で決められるのも、この体験ならではです。
完成した香水は、高級感のある専用ポーチに入れて持ち帰ることができます。
完成した香りは、時間とともになじんでいく

今回完成した香りは、紅茶のやわらかさにウッドの落ち着きを重ねたような印象。
爽やかさがありながら、時間とともに深みも感じられる香りに仕上がりました。
「これこれ、これが欲しかった。」
そんな一言が自然とこぼれる、納得の一本になりました。
今回は初夏を意識して軽やかに仕上げましたが、冬ならもう少し甘さや重みのある香りを選ぶのも良さそうです。
季節や気分によって選びたい香りが変わることも、この体験で気付きました。
また、完成した香水はすぐに完成形ではなく、1〜2週間ほどかけて香料同士がなじみ、よりまとまりのある香りになっていくそうです。
気に入った香りはリフィルも可能

今回作ったレシピは、店舗で電子カルテとして保管されます。
そのため、香水を使い切った後は、リフィルサービスを利用して同じ香りを再び受け取ることができます。
リフィル料金(取材時点)は以下の通りです。
- 15ml:3,300円(税込)
- 30ml:3,850円(税込)
- 50ml:4,400円(税込)
また、「もう少し軽やかにしたい」「季節に合わせて香りを変えたい」といった相談にも対応。
一度作って終わりではなく、その時々の好みに合わせて香りを見直せるのもCABINETの魅力の一つです。
オーダーメイド以外の香水も販売

店内では、オーダーメイド調香だけでなく、CABINETオリジナルのフレグランス「FORME(フォルム)」も販売されています。
調香体験の時間が取れない方でも、CABINETの香りを購入できます。
編集部が訪れた際には、紅茶を思わせる爽やかな「Tea」の香りが、これからの季節に人気だと教えていただきました。
まずは既製品でお気に入りの香りを見つけ、次回はオーダーメイド調香を体験するという楽しみ方もできそうです。
店舗情報

CABINET(キャビネ)
住所:京都府京都市下京区寺町通仏光寺下る恵美須之町543
営業時間:11:00~20:00
定休日:なし
予約フォーム:https://salon.rsv-site.owl-solution.jp/cabinet-kyoto
SNS:https://www.instagram.com/cabinet_jp/
まとめ:香水作りを超えた、自分と向き合う時間

オーダーメイド調香は、香水を作るだけの体験ではありませんでした。
調香師との対話を通して、自分の好みを整理し、一つひとつ香りを重ねながら、自分だけの一本を仕上げていく。その時間そのものが、この体験の魅力です。
完成した香水は自分へのご褒美として長く楽しめる一本に。
そして、大切な方への贈り物にするなら、完成した香水ではなく、一緒に調香する時間を贈るのも素敵だと感じました。
香りだけでなく、その時間も思い出として残る。そんな体験ができるのが、CABINETの魅力ではないでしょうか。
※本記事は編集部が実際に訪問・体験した内容をもとに紹介しています。最新情報や詳細は公式サイトをご確認ください。京都観光の予定にあわせて、ぜひ参考にしてみてください。
編集・文・写真:京都のいちばんち

