京都市左京区に鎮座する世界遺産 下鴨神社(賀茂御祖神社)では、毎年1月、新しい干支を迎える神事「初えと祭」が執り行われます。
干支にちなんだ厄除けや一年の無事を祈る行事として知られ、年明けの京都らしい静かな賑わいを感じられる神事のひとつです。
2026年は「午(うま)年」。新たな一年の始まりに、干支と向き合う機会として注目されています。

2026年 下鴨神社「初えと祭」とは?|午年に行われる新年神事

「初えと祭」は、下鴨神社で古くから信仰されてきた大国主命(おおくにぬしのみこと)にちなんだ新年神事です。
境内に点在する「言社(ことしゃ)」には、大国主命の七つの御名
(大国魂神・顯国魂神・大国主神・大物主神・大己貴神・志固男神・八千矛神)が、それぞれ干支の守り神として祀られています。
下鴨神社では、大国主命を「下鴨の繁盛大国」として篤く信仰し、
福徳円満・長寿・殖産興業・無病息災などの御神徳にあずかる神として親しまれてきました。
初えと祭はいつ?2026年の開催時期と時間
- 日程:2026年1月8日(木)
- 時間:11:00~
- 場所:下鴨神社(賀茂御祖神社)境内
- 住所:京都府京都市左京区下鴨泉川町59
- アクセス:市バス205系統「下鴨神社前」下車すぐ
最新の開催状況は公式HPをご確認ください。
干支に関係なく参拝できる?初えと祭の対象者

「初えと祭」は、特定の干支の人に限られた行事ではありません。
その年の干支に関わらず、誰でも参拝することができます。
- 自分の生まれ年の干支
- その年の干支(2026年は午)
- 家族や同行者の干支
など、それぞれの思いにあわせて参拝する人の姿が見られます。
初えと祭の参拝方法|本殿から言社までの流れ
- 本殿参拝:まず、下鴨神社本殿へ参拝。
- 言社(ことしゃ)参拝:本殿前に並ぶ7つの小さな社=言社(ことしゃ)へ。
- 自分の干支の社を参拝:生まれ年の干支に対応する社に祈願。
- 他の干支への参拝も可能:年の干支や家族の干支にあわせてお参りすることもできます。
干支をかたどった授与品「えとみくじ」

初えと祭の時期には、干支をかたどったおみくじが授与されることでも知られています。
志納金や授与内容は年によって異なる場合がありますので、現地または公式HPでの確認がおすすめです。
まとめ:2026年・午年のはじまりに、下鴨神社で干支と向き合う
下鴨神社の「初えと祭」は、干支と向き合い、新しい一年を静かに整える京都らしい新年神事です。
2026年・午年のスタートに、自身の干支の守り神へ祈りを捧げ、心新たに一年を歩み出す機会として訪れてみてはいかがでしょうか。
※本記事は公式情報および過去の開催実績をもとに編集部が再構成しました。最新情報や詳細は公式サイトをご確認ください。京都観光の予定にあわせて、ぜひ参考にしてみてください。
編集・文・写真:京都のいちばんち 一部画像:下鴨神社 公式X

