2025年に公開された映画『国宝』は、歌舞伎を題材に描かれた大作として大きな話題を呼んでいます。
その撮影舞台となったのは、日本最古の劇場「南座」や花街の歌舞練場、京都の神社やホテルなど、歴史と文化が息づく場所ばかり。
この記事では 京都府内の主要ロケ地を中心に、最後に滋賀を含む「その他のロケ地」もあわせてご紹介します。映画の世界観を追体験できる、聖地巡礼マップです。
目次
映画『国宝』京都ロケ地マップ
ロケ地名 | 場所 | 登場シーン |
---|---|---|
南座 | 京都市東山区四条大橋東詰 | 喜久雄と俊介の人生の大きな節目となる舞台シーン。 |
東映京都撮影所 | 京都市右京区太秦西蜂岡町 | 歌舞伎の所作や稽古風景。映画村として一般公開。 |
上七軒歌舞練場・先斗町歌舞練場 | 上京区今出川通七本松西入真盛町/中京区先斗町通三条下ル橋下町 | 喜久雄が修行を積んだ稽古場。 |
光盛大明神 | 京都市上京区 | 喜久雄が“悪魔と取引”する印象的なシーン。SNSでも巡礼者多数。 |
今宮神社 | 京都市北区紫野今宮町21 | 襲名を控えた喜久雄と半二郎のお練りシーン。 |
ウェスティン都ホテル京都 | 京都市東山区蹴上 | 西館の螺旋階段や客室で撮影。 |
DX東寺劇場 | 京都市南区西九条大国町 | 俊介が踊り「恨めしい」と倒れるシーン。 |
京都北白川不動温泉 | 京都市左京区北白川地蔵谷町 | 喜久雄が客に絡まれる宴会場のシーン。 |
水無月神社 | 京都府舞鶴市字東吉原398 | 地方神社の場面で登場。 |
レストラン百花園 | 京都府八幡市八幡池ノ首14-1 | 喜久雄と彰子が食事をするドライブインシーン。 |
映画『国宝』京都ロケ地巡り1日プラン
今回のプランは、映画『国宝』の主人公・歌舞伎役者の喜久雄の人生をたどる旅。
京都市内の移動はバスや地下鉄を組み合わせれば便利ですが、上京区から東山区へと大きく移動する場面ではタクシーを使うのがおすすめです。効率よくまわりながら、物語の舞台を巡礼してみましょう。
<午前>
9:00 – 10:30 東映京都撮影所(右京区太秦)

- 目的: 喜久雄が所作を学んだ稽古場を追体験
- 内容: 歌舞伎の稽古シーンが撮影された場所。併設の「映画村」で撮影セットや展示を見学しながら、映画の舞台裏を感じられます。
10:30 – 11:30 今宮神社(北区紫野)

- 目的: 喜久雄と半二郎のお練りシーンを体感
- 内容: 襲名を控えた喜久雄が歩いた参道を辿りながら参拝。映画で描かれた緊張感ある場面を想起できます。
<昼食(自由時間)>

- 今宮神社周辺には飲食店が多数あります。あぶり餅の茶店をはじめ、京料理のお店や町家カフェなどが点在していて、散策の流れで立ち寄るのにぴったりです。
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<午後>
13:30 – 14:30 上七軒歌舞練場&光盛大明神(上京区)
- 目的: 喜久雄の修行と“悪魔との取引”のシーンを追う
- 内容: 上七軒歌舞練場は修行シーンの舞台(外観のみ見学)。すぐ近くの光盛大明神は、劇中屈指の印象的なシーンが撮られた注目スポット。SNSでも聖地として人気。
15:00 – 16:00 ウェスティン都ホテル京都(東山区蹴上)

- 目的: 高級ホテルでの印象的な場面を再現
- 内容: 西館の螺旋階段や客室で撮影。館内の雰囲気を感じながら映画の場面を思い出せます。
<夕方>
16:30 – 17:30 南座(東山区四条大橋東詰)

- 目的: 喜久雄と俊介の運命が交錯した舞台を前に感動を味わう
- 内容: 映画のクライマックスとなった劇場。外観見学だけでも迫力があり、巡礼の締めくくりに最適です。
補足
- 各ロケ地の公開状況は事前に公式サイトでご確認ください。
- 上七軒歌舞練場・光盛大明神は住宅地にあるため、静かに見学を。
- 公開されていない施設も多いため「現地の空気を感じる」ことを目的に訪れるのがおすすめです。
その他の主要ロケ地(京都府外)

- びわ湖大津館(滋賀県大津市)
歌舞伎劇場「日乃本座」の外観・ロビー稽古シーンで登場。湖畔のバラ園も見どころ。 - 滋賀県立総合病院(滋賀県守山市)
喜久雄や俊介らが登場する病院シーンの舞台(内部非公開)。 - 出石永楽館(兵庫県豊岡市)
近畿最古の芝居小屋。喜久雄と俊介が「二人藤娘」を演じる舞台に。 - ホテルいとう(和歌山県岩出市)
昭和の雰囲気が残るホテルで複数の場面を撮影。 - 道成寺(和歌山県日高川町)
劇中の演目「二人道成寺」ゆかりの地。 - 玉手橋(大阪府柏原市)
喜久雄と俊介が語り合う吊り橋のシーン。 - グランドサロン十三(大阪市淀川区)
興行の成功を祝う宴の舞台となった老舗キャバレー。
まとめ:ロケ地巡りが新しい京都観光の楽しみ方に
映画『国宝』のロケ地は、京都を中心に数多く点在しています。
南座や上七軒歌舞練場、光盛大明神などは映画ファンにとって必訪のスポット。
さらに滋賀・兵庫・和歌山・大阪など周辺エリアにも舞台が広がっており、組み合わせて巡ればより奥行きのある聖地巡礼旅が楽しめます。
※本記事は公開時点の情報をもとに構成しています。最新の拝観・営業状況については各施設の公式サイトをご確認ください。
文・編集:京都のいちばんち
参照元
- 国宝 映画ロケ地巡礼マップ 撮影地はどこ 聖地巡礼完全ガイド(2025年7月11日)
- note – 私のハマった映画『国宝』聖地巡礼:関西ロケ地の魅力とアクセス完全ガイド(2025年8月17日)
- トラベルjp – 映画『国宝』ロケ地まとめ 喜久雄と俊介の足跡を辿る旅へ(2025年8月25日)
- 京都新聞 – 映画「国宝」の撮影地となった京都市の劇場など、聖地巡礼の地に注目(2025年8月7日)
- 京都市メディア支援センター – ロケ地をめぐる旅(2024年12月31日)
- MEDIA NODE – 映画【国宝】京都・滋賀のロケ地・スポット(2025年6月20日)
- 舞鶴観光ネット – 吉原 水無月神社(2025年1月27日)
- Yahoo!ニュース – 映画「国宝」ヒットで先斗町歌舞練場 聖地巡礼の地に(2025年8月23日)
- Yahoo!マップ – 水無月神社(舞鶴市字東吉原)
- Instagram・YouTubeの公式やファンによる動画投稿(聖地巡礼レポート多数)