2026年放送の大河ドラマ『豊臣兄弟』の主人公、豊臣秀吉と弟・秀長。
天下統一を支えた兄弟のゆかりの地が、京都各地に点在しています。
本記事では、彼らが関わった寺院や神社、そしてその時代の息吹を感じられるスポットをめぐる「豊臣兄弟ゆかりの京都めぐり」を紹介します。
ゆかりの地① 高台寺エリア(東山・京都)
華やかな桃山文化を今に伝える東山・高台寺周辺は、豊臣秀吉の正室・北政所ねね(高台院)が余生を過ごした地。
秀吉の冥福を祈るために建立された高台寺をはじめ、「ねねの道」など、京都らしい石畳の情緒を楽しむことができます。
1. 高台寺

秀吉の菩提を弔うため、北政所ねねが建立した寺院で、桃山文化を代表する伽藍と庭園、夜間ライトアップなど多彩な見どころがあります。
- 所在地:京都市東山区高台寺下河原町526
- アクセス:JR京都駅から市バス206系統「東山安井」下車徒歩約7分/京阪祇園四条駅から徒歩約15分
- 拝観時間:9:00~17:30(受付終了17:00)※ライトアップ期間は~22:00(受付終了21:30)
- 拝観料:大人600円、中高生250円(掌美術館含む)※変更の場合あり
- 公式サイト:高台寺
- 備考:ライトアップや特別公開の有無・時間は時期により変動あり。最新情報は公式サイトを要確認。

2. 圓徳院

ねねが晩年を過ごした寺院で、伏見城の化粧御殿を移築したと伝わる座敷や枯山水庭園など、ねねゆかりの空間が残ります。
- 所在地:京都市東山区高台寺下河原町530
- アクセス:高台寺から徒歩すぐ/市バス「東山安井」下車徒歩約7分/京阪祇園四条駅から徒歩約12分
- 拝観時間:10:00〜17:00(受付終了は季節により変動の可能性あり)
- 拝観料:大人500円前後(高台寺との共通拝観券あり)※最新料金は要確認
- 公式サイト:圓徳院
- 備考:高台寺との共通券が設定されることが多く、東山散策と組み合わせやすい。
3. ねねの道

高台寺と圓徳院を結ぶ石畳の散策路で、町家が並ぶ情緒ある風景が楽しめる人気のフォトスポットです。
- 所在地:京都市東山区高台寺周辺
- アクセス:高台寺・圓徳院から徒歩すぐ/市バス「東山安井」下車徒歩約5〜7分
- 拝観時間:通行自由(終日)
- 拝観料:無料
- 参考サイト:祇園商店街振興組合オフィシャルサイト
- 備考:早朝や夕景は人出が落ち着き、ゆっくり撮影・散策を楽しめる時間帯です。
ゆかりの地② 七条・豊国神社エリア(京都)
秀吉が祀られ太閤秀吉像や国宝唐門が残る豊国神社を中心に、秀吉が大仏殿を建立した方広寺跡や智積院など、七条エリアに豊臣家の足跡が集まります。
出世開運の社と桃山文化の遺産を巡りながら、秀吉の偉業と晩年の動向をたどることができます。
1. 豊国神社

豊臣秀吉を祀る神社で、国宝の唐門や太閤塀など、秀吉にまつわる建造物と出世開運のご利益で親しまれています。
- 所在地:京都市東山区大和大路正面茶屋町530
- アクセス:京阪「七条」駅から徒歩約10分/JR京都駅から市バス206系統などで「博物館三十三間堂前」下車徒歩約5分
- 拝観時間:境内参拝自由、宝物館9:00~16:30
- 拝観料:境内無料、宝物館500円(変更の場合あり)
- 公式サイト:豊国神社
- 備考:例祭や献茶祭など、秀吉ゆかりの行事が行われる日には境内がいっそうにぎわいます。

2. 方広寺

秀吉が大仏殿を建立した寺院の後身で、現在はその跡地として大仏殿跡や梵鐘などに当時の面影をとどめています。
- 所在地:京都市東山区大和大路通七条上る茶屋町527-2
- アクセス:京阪「七条」駅から徒歩約10分/市バス「博物館三十三間堂前」または「東山七条」下車徒歩すぐ
- 拝観時間:9:00~16:00前後(行事等により変動の可能性あり)
- 拝観料:境内無料、特別公開時は別途志納料等が必要な場合あり
- 参考サイト:そうだ 京都、行こう。「方広寺」
- 備考:家康との「鐘銘事件」で知られる梵鐘が有名で、豊臣政権末期の緊張感を今に伝えます。
3. 智積院

真言宗智山派総本山で、秀吉の長男・鶴松の菩提所である祥雲寺跡を継ぐ寺として豊臣家とゆかりがあり、長谷川等伯一門による国宝障壁画と名勝庭園で知られます。
- 所在地:京都市東山区東大路通七条下る東瓦町964
- アクセス:JR京都駅から市バス206・207・208系統「東山七条」下車徒歩約3分/京阪「七条」駅から徒歩約10分
- 拝観時間:9:00~16:30(最終受付16:00)
- 拝観料:名勝庭園 一般500円/中高生300円/小学生200円、宝物館も同額(団体割引あり)
- 公式サイト:智積院
- 備考:年末(12月29日~31日)は拝観休止。特別展や早朝拝観などの企画が行われることもあります。
ゆかりの地③ 西陣・紫野エリア(京都北部)
文化人に愛された京都北部・西陣~紫野エリアには、秀吉の北野大茶会ゆかりの北野天満宮と、大徳寺塔頭に残る秀吉・秀長兄弟の足跡が点在します。
黄金の茶室や菩提寺を巡りながら、兄弟の絆と茶の湯文化が花開いた桃山の息吹を感じられるエリアです。
1. 北野天満宮

学問の神・菅原道真公を祀る「天神さん」として親しまれ、1587年の北野大茶湯で秀吉が大規模な茶会を催した舞台としても知られます。
- 所在地:京都市上京区馬喰町
- アクセス:JR・近鉄「京都」駅から市バス50系統「北野天満宮前」下車すぐ/地下鉄烏丸線「今出川」駅から市バス51系統などで「北野天満宮前」下車
- 拝観時間:境内参拝は概ね5:00頃~21:00頃(時期により変動)、宝物殿等は別途時間設定あり
- 拝観料:境内無料、宝物殿や特別公開は有料(料金は企画により異なる)
- 公式サイト:北野天満宮
- 備考:梅花祭・紅葉季節のライトアップなど、季節行事が多く、時期によって混雑度が大きく変わります。

2. 大徳寺 黄梅院

大徳寺の塔頭の一つで、秀吉が父の菩提を弔うために建立したとされ、千利休作庭と伝わる「直中庭」など静謐な名庭で知られます。
- 所在地:京都市北区紫野大徳寺町83-1(大徳寺境内)
- アクセス:地下鉄烏丸線「北大路」駅から市バス1・101・205系統などで「大徳寺前」下車徒歩すぐ
- 拝観時間:通常は非公開、春秋などの特別公開期間のみ拝観可(時間は企画により異なる)
- 拝観料:特別公開時に有料(目安として大人1,000円前後の企画が多い)
- 参考サイト:京都観光Navi「黄梅院」
- 備考:「京の冬の旅」など期間限定企画で公開されることが多く、訪問前に必ず公開状況の確認が必要です。
3. 大徳寺 大光院

豊臣秀長の菩提寺として大和郡山に創建され、後に大徳寺山内へ移された塔頭で、秀長像を安置するなど“豊臣兄弟”の足跡を伝える寺です。
- 所在地:京都市北区紫野大徳寺町(大徳寺境内)
- アクセス:地下鉄「北大路」駅から市バスで「大徳寺前」下車徒歩数分(総門から塔頭エリアへ)
- 拝観時間:通常非公開、特別公開や予約制拝観が行われる場合のみ拝観可
- 拝観料:特別公開時に有料(企画内容により異なる)
- 参考サイト:京都観光Navi「大光院」
- 備考:秀長ゆかりの寺として紹介されることが多く、ドラマの兄弟像に重ねて訪れたいスポットです。
4. 聚光院

千利休・織田信長とゆかりが深い大徳寺塔頭で、狩野永徳らによる障壁画など茶の湯文化を象徴する名刹として知られ、秀吉の時代背景を感じられます。
- 所在地:京都市北区紫野大徳寺町(大徳寺境内)
- アクセス:地下鉄「北大路」駅から市バス「大徳寺前」下車徒歩数分
- 拝観時間:通常は非公開、特別公開時のみ拝観可
- 拝観料:特別公開時に有料(企画内容により異なる)
- 参考サイト:京都観光Navi「聚光院」
- 備考:茶人・武将ゆかりの障壁画や庭園が多く、茶の湯や桃山美術に関心がある人におすすめです
5. 大仙院

室町時代創建の大徳寺塔頭で、枯山水庭園の名園として知られ、戦国武将や茶人も多く参禅したと伝わる禅寺です。
- 所在地:京都市北区紫野大徳寺町54(大徳寺境内)
- アクセス:地下鉄「北大路」駅から市バス「大徳寺前」下車徒歩数分
- 拝観時間:9:00~16:30前後(季節や法要により変動の可能性あり)
- 拝観料:大人500円、小人300円(小学生以上 中学生以下)
- 公式サイト:大仙院
- 備考:堂内は撮影禁止ですが、2024年11月より特別名勝の書院庭園は撮影解禁となりました。豊臣秀吉・千利休ゆかりの枯山水を写真に収めて思い出に。
※本一覧の拝観時間・拝観料・公開状況は、2026年初頭時点の情報をもとに整理していますが、行事や社会情勢等により変更となる場合があります。最新情報は必ず各寺社・施設、自治体や観光協会、交通機関の公式サイトでご確認ください。
モデルコース|高台寺から豊国神社、西陣・紫野へ
高台寺エリアから七条・豊国神社エリア、西陣・紫野エリアへと巡るルートは、1日〜1.5日で楽しめるモデルコースとしてもおすすめです。
午前は東山でねねと秀吉ゆかりの寺院を歩き、昼過ぎに七条周辺で豊臣家の史跡を訪ね、翌朝または夕方に西陣・紫野で北野大茶会と大徳寺塔頭をめぐると、豊臣兄弟ゆかりの京都を立体的に味わえます。
| 時間帯 | エリア | 主なスポット | ポイント・おすすめ |
|---|---|---|---|
| 午前 | 高台寺エリア(東山) | 高台寺・圓徳院・ねねの道 | ねねと秀吉の愛を感じる東山散策 祇園でランチ(京料理・湯葉料理がおすすめ) |
| 昼過ぎ | 七条・豊国神社エリア | 豊国神社・方広寺・智積院 | 徒歩圏内で効率良く回れる秀吉の偉業エリア 東山七条駅周辺で軽食・休憩 |
| 夕方〜夜 | 西陣・紫野エリア | 北野天満宮、大徳寺塔頭(公開中の寺を重点的に) | 北野大茶会と兄弟の菩提寺を巡る ライトアップシーズンなら夜景も楽しめる |
移動目安
東山→七条:徒歩約20分または市バス
七条→西陣・紫野:市バス約30分
※移動時間を含めても1日で主要スポットは網羅可能。特別公開中の塔頭を優先して回るのがコツです。
豊臣兄弟とは
- 豊臣秀吉(1537〜1598)

織田信長の家臣として頭角を現し、のちに天下統一を果たした戦国の名将。京都では聚楽第の建設など、都市整備にも尽力。
- 豊臣秀長(1540〜1591)

秀吉の実弟で、政治・軍事両面を支えた名補佐役。温厚な人柄で知られ、奈良・大和郡山城を拠点に兄を支え続けた。
まとめ|大河ドラマで注目の「豊臣兄弟」ゆかりの京都へ
2026年の大河ドラマ放送を前に、京都では豊臣兄弟にゆかりのある史跡が改めて注目を集めています。
華やかな桃山文化を生んだ寺社をめぐりながら、兄弟の絆と時代の息吹を感じてみてはいかがでしょうか。
※本記事は編集部が公式情報をもとに調査・整理した内容をもとに構成しています。最新情報や詳細は各公式サイトをご確認ください。京都観光の予定にあわせて、ぜひ参考にしてみてください。
編集・文:京都のいちばんち

