京都の夏を彩る祇園祭。山鉾巡行は、前祭(さきまつり)と後祭(あとまつり)に分かれて行われ、各山鉾が決められた順番で京都の町を巡ります。
この記事では、2025年(令和7年)の山鉾巡行順(前祭・後祭)を一覧でご紹介します!
2025年 祇園祭 前祭、後祭 山鉾立ての位置と巡行路
前祭 山鉾巡行(7月17日)
- 先頭出発地点と出発時刻: 四条烏丸交差点 午前9時
- 先頭到着地点と到着時刻: 新町御池交差点付近 午前11時20分(予定)
巡行路
四条烏丸を午前9時に出発し、四条通を東へ進み河原町通へ。河原町通を北上し、御池通を西へ進み、新町通で巡行を終えます。
各所注目ポイントとその通過予定時刻(先頭通過目安)
注目ポイント | 通過予定時刻(先頭) | 備考 |
四条麩屋町(長刀鉾) | 午前9時20分頃 | 長刀鉾が注連縄を断ち切る「注連縄切り」が行われる |
河原町四条 | 午前9時45分頃 | 豪快な「辻廻し」が行われる |
河原町御池 | 午前10時30分頃 | |
新町御池(巡行終点) | 午前11時20分頃 |
2025年 前祭 山鉾巡行順
山鉾巡行順は、くじ取らずの山鉾の後に、くじ取らずの山鉾以外の「くじ取り山鉾」が続きます。
【前祭の「くじ取らず」の山鉾(毎年固定)】
- 長刀鉾(なぎなたほこ)
- 函谷鉾(かんこほこ)
- 放下鉾(ほうかほこ)
- 岩戸山(いわとやま)
- 船鉾(ふねほこ)
2025年7月2日に実施された「くじ取り式」で決定した前祭巡行順は以下の通りです。
- 長刀鉾(なぎなたほこ) ※くじ取らず
- 占出山(うらでやま)
- 霰天神山(あられてんじんやま)
- 山伏山(やまぶしやま)
- 函谷鉾(かんこほこ) ※くじ取らず
- 油天神山(あぶらてんじんやま)
- 綾傘鉾(あやがさほこ)
- 蟷螂山(とうろうやま)
- 菊水鉾(きくすいほこ)
- 保昌山(ほうしょうやま)
- 伯牙山(はくがやま)
- 白楽天山(はくらくてんやま)
- 月鉾(つきほこ)
- 木賊山(とくさやま)
- 四条傘鉾(しじょうかさほこ)
- 太子山(たいしやま)
- 鶏鉾(にわとりぼこ)
- 芦刈山(あしかりやま)
- 郭巨山(かっきょやま)
- 孟宗山(もうそうやま)
- 放下鉾(ほうかほこ) ※くじ取らず
- 岩戸山(いわとやま) ※くじ取らず
- 船鉾(ふねほこ) ※くじ取らず
前祭 山鉾の待機場所と巡行路がわかるマップ
前祭の山鉾は、四条通、室町通、新町通、油小路通などの烏丸通周辺に組み立てられ、待機します。詳細な位置と巡行路については、こちらのリンクにある地図をご参照ください。
後祭 山鉾巡行(7月24日)
- 先頭出発地点と出発時刻: 烏丸御池交差点 午前9時30分
- 先頭到着地点と到着時刻: 四条烏丸交差点付近 午前11時20分(予定)
巡行路
烏丸御池を午前9時30分に出発し、御池通を東へ進み河原町通へ。河原町通を南下し、四条通を西へ進み、烏丸通で巡行を終えます。
各所注目ポイントとその通過予定時刻(先頭通過目安)
注目ポイント | 通過予定時刻(先頭) | 備考 |
烏丸御池 | 午前9時30分頃 | |
河原町御池 | 午前10時00分頃 | |
四条河原町 | 午前10時40分頃 | |
四条烏丸(巡行終点) | 午前11時20分頃 |
2025年 後祭 山鉾巡行順
前祭同様、山鉾巡行順は、くじ取らずの山鉾の後に、くじ取らずの山鉾以外の「くじ取り山鉾」が続きます。
【後祭の「くじ取らず」の山鉾(毎年固定)】
- 橋弁慶山(はしべんけいやま)
- 南観音山(みなみかんのんやま)
- 北観音山(きたかんのんやま)
- 鷹山(たかやま)
- 大船鉾(おおふねほこ)
2025年の後祭巡行順は以下の通りに決定されています。平成26(2014)年に150年ぶりに復興した大船鉾が掉尾を飾ります。
- 橋弁慶山(はしべんけいやま) ※くじ取らず
- 南観音山(みなみかんのんやま) ※くじ取らず
- 役行者山(えんのぎょうじゃやま)
- 浄妙山(じょうみょうやま)
- 鯉山(こいやま)
- 北観音山(きたかんのんやま) ※くじ取らず
- 八幡山(はちまんやま)
- 黒主山(くろぬしやま)
- 鈴鹿山(すずかやま)
- 鷹山(たかやま) ※くじ取らず
- 大船鉾(おおふねほこ) ※くじ取らず
後祭 山鉾の待機場所と巡行路がわかるマップ
後祭の山鉾は、御池通、新町通、室町通などの烏丸通周辺に組み立てられ、待機します。詳細な位置と巡行路については、こちらのリンクにある地図をご参照ください。
豆知識:「山」と「鉾」の違いって?
祇園祭には「山」と「鉾」という二種類の曳山が登場します。その違いをご存知でしょうか?
- 鉾(ほこ):
- 高さ約25メートルにもなる巨大な車輪付きの屋台です。
- 屋根の上には「真木(しんぎ)」と呼ばれる長い棒が立てられ、その先端には鉾頭(ほこがしら)と呼ばれる装飾が施されています。
- 重さは約10~12トンにもなります。
- 音頭取りが乗る屋形があり、囃子方が乗って祇園囃子を演奏します。
- 巡行の際には約40~50人の曳き手によって曳かれます。
- 例:長刀鉾、函谷鉾、月鉾など
- 山(やま):
- 鉾に比べると小ぶりで、車輪がないものが多いです(近年は車輪付きの山もあります)。
- 重さは約1.2~1.6トンとされています。
- 基本的に14~24人の人が担いで巡行します。
- 山の上には御神体(人形)が飾られているのが特徴で、鉾の真木の代わりに御神体があります。
- 特定の伝説や物語をモチーフにしたものが多いです。
- 例:岩戸山、橋弁慶山、保昌山など
まとめると…
「鉾」は曳いて動かす大型の屋台で、囃子を演奏しながら進みます。
「山」は担いで動かす小型の屋台で、人形を飾って巡行します。
それぞれの山鉾が持つ歴史や装飾、そして祇園囃子の音色に耳を傾けながら、巡行を楽しんでくださいね。
交通規制関連情報
山鉾巡行当日、京都市内では大規模な交通規制が実施されます。
- 規制範囲: 巡行路とその周辺道路は、巡行時間帯を中心に広範囲で車両通行止めとなります。
- 規制時間: 午前中から昼過ぎにかけて、段階的に規制が始まります。
- 公共交通機関: 市バスのルート変更や運休、地下鉄の混雑が予想されます。
来場される皆様へのお願い:
- 過度な休憩と水分補給等により、熱中症対策を徹底してください。
- 会場へは公共交通でお越しください。自転車の持ち込みはご遠慮ください。
- 警察官等の指示・誘導に従い、雑踏事故防止にご協力願います。
- ごみのポイ捨てなど、近隣住民の迷惑になる行動はしないでください。
- 自家用車での来場は避けてください。 駐車場は確保できません。
- 交通規制情報は必ず事前に確認してください。 京都市交通局や京都府警察のウェブサイトなどで詳細が発表されます。
- 混雑が予想されますので、時間に余裕をもってお出かけください。
また、7月15日および16日のみ、四条通、烏丸通の一部区間で歩行者用道路規制が行われます(18時~23時頃)。この間、コインパーキングへの出入りはできませんので、時間に余裕をもって早めの出庫をお願いします。歩行者は四条通の左側通行にご協力をお願いします。
最新の交通規制情報は、祇園祭開催が近づくにつれて、京都府警察のウェブサイトや各交通機関のウェブサイトで発表されますので、必ずご確認ください。
まとめ|今年の祇園祭も、見どころ満載!
2025年の祇園祭・山鉾巡行は、例年通り前祭・後祭の2回に分かれて行われ、それぞれに個性豊かな山や鉾が登場します。
巡行順をあらかじめチェックしておけば、見たい山鉾をしっかり追いかけられるはず!
華やかな鉾の動き、美しい装飾、そして迫力のある「辻回し」など、京都の夏を象徴する伝統行事を存分に楽しんでくださいね。
浴衣での散策や、限定の御朱印・ちまき集めもおすすめです。
交通規制情報や熱中症対策も忘れずに、安心・安全に祇園祭を満喫しましょう!

