京都・東山の長楽館で、2026年9月27日(日)に「芸術祭 in CHOURAKUKAN 2026」が開催されます。今回注目したいのは、通常非公開の茶室「長楽庵」で初めて一般向けに行われる「呈茶体験」。このほか、非公開の「御成の間」の特別公開や音楽会、展覧会、限定グルメなど、重要文化財の長楽館を舞台に多彩な催しが行われます。
長楽館の通常非公開「長楽庵」で初の呈茶体験


2026年の「芸術祭 in CHOURAKUKAN」で、新たに行われるのが「呈茶体験」です。
会場となるのは、長楽館本館3階の茶室「長楽庵」。普段は非公開で、これまで特別公開などで見学する機会はありましたが、一般客を対象とした呈茶体験が行われるのは今回が初めてです。
長楽庵は、表千家の茶室「残月亭」の写しと伝わる茶室。春の桜と秋の紅葉を意匠としたステンドグラスが備えられているのも特徴です。
当日は表千家 常葉会が抹茶と季節の菓子を用意。お茶のいただき方や基本的な作法についても案内されるため、茶道が初めての人も参加できます。
「呈茶体験」開催詳細
- 時間:10:30~/11:45~/13:30~/14:45~/16:00~/17:15~
- 所要時間:各回約45分
- 定員:各回10人
- 会場:本館3階「長楽庵」
- 料金:芸術祭入場チケット付き2,500円(税込)/入場チケットなし2,000円(税込)
- 内容:抹茶、季節の菓子
- 対象:未就学児は参加・同伴不可。小学生は保護者同伴
- 予約:事前予約可。定員に達し次第販売終了
- 当日券:事前予約で完売した場合は販売なし
「芸術祭 in CHOURAKUKAN 2026」とは?

「芸術祭 in CHOURAKUKAN」は、長楽館が2022年から毎年秋に開催している一日限定のイベントです。
5回目となる2026年のテーマは「建築と迎賓文化」。食・芸術文化・伝統体験を通して、長楽館の建築や受け継がれてきた迎賓文化、その背景にある歴史や文化に触れます。
長楽館は、明治時代の実業家・村井吉兵衛が1909年に建てた洋館です。「長楽館(旧村井家別邸)」として、2024年12月に国の重要文化財に指定されています。
芸術祭当日は館内のさまざまな場所が会場となり、普段とは異なる形で長楽館を巡れるのも特徴です。
通常非公開「御成の間」も一日限定で特別公開

呈茶体験とあわせて注目したいのが、本館3階の「御成の間」です。
国内外の賓客に日本文化を伝えるために設けられた和室で、普段は非公開。折上格天井や金銀砂子を用いた襖絵があり、バカラ社製のシャンデリアも備えられています。
芸術祭当日は、入場チケットのみで見学できます。
「御成の間」特別公開 開催詳細
- 時間:10:00〜17:30
- 会場:本館3階「御成の間」
- 料金:芸術祭の入場チケットで見学可
- 予約:不要
長楽館を巡りながら音楽やアートを楽しむ

館内では、長楽館の部屋を会場にした展覧会や音楽会も行われます。
本館2階「美術の間」では、イラストレーター・寺尾梨花さんの京都初となる個展「Only Yesterday」を開催。今回のために描き下ろされた長楽館の新作イラストも展示されます。
本館3階の東和室・西和室では、西垣肇也樹さんによる水墨作品を展示します。
展覧会 開催詳細
- 寺尾梨花 個展「Only Yesterday」:本館2階「美術の間」
- 西垣肇也樹 水墨作品展示:本館3階「東和室・西和室」
- 料金:芸術祭の入場チケットで鑑賞可

音楽では、京都市交響楽団70周年記念事業「京(みやこ)の音楽会」第8回として、ハープとフルートによる「洋館」の音楽会を開催します。
京都市立芸術大学音楽学部の学生によるロビー演奏など、館内を巡りながら楽しめる音楽企画も予定されています。
主な音楽企画
- 「洋館」の音楽会:ハープとフルートによる二重奏
- ロビー演奏:京都市立芸術大学音楽学部の学生が出演
- ほか:ソプラノ・ヴァイオリン・ピアノによる演奏会など
- 料金・予約:プログラムにより異なる
松栄堂の「匂い香作り体験」で自分好みの香りを

伝統文化に触れたい人には、京都の老舗・松栄堂による「匂い香作り体験」もあります。
お香の原料や種類について話を聞いたあと、好みの香りと巾着を選んでオリジナルの匂い香を作ります。完成した匂い香は持ち帰れます。
当日は、お香の移動販売車「ことことワゴン」も登場します。
京都のいちばんちでは、以前開催された松栄堂の香りイベント「香り博2025」も現地取材しています。松栄堂の香りの世界をもっと知りたい方は、[「香り博2025」の現地レポート]をご覧ください。
「匂い香作り体験」開催詳細
- 時間:10:15~/11:15~/13:15~/14:15~/15:15~/16:15~
- 所要時間:各回約40分
- 会場:本館2階「接遇の間」
- 料金:芸術祭入場チケット付き2,500円(税込)/入場チケットなし2,000円(税込)
- 内容:匂い香作り、完成した匂い香の持ち帰り
- 予約:事前予約可。定員に達し次第販売終了
- 当日券:事前予約で完売した場合は販売なし
芸術祭限定アフタヌーンティーや食のイベントも
長楽館らしい食を楽しみたい人には、芸術祭限定のメニューも用意されています。
本館1階「迎賓の間」では、「芸術祭限定アフタヌーンティー」を提供。限定フレーバー2種類を含む3種類のスコーンをはじめ、季節のスイーツやセイボリーを楽しめます。
「芸術祭限定アフタヌーンティー」開催詳細
- 時間:11:00〜/13:00〜/15:00〜
- 会場:本館1階「迎賓の間」
- 料金:1人7,800円(税込・芸術祭入場チケット付き)
- 予約:全席事前予約制

館内では、ドリンクと料理を組み合わせて味わう「マリアージュイベント」も行われます。
お茶の発酵ドリンクや「京柚」を使ったカクテル・モクテル、マデイラワイン、クラフトビールなどを、長楽館の料理長が考案したフィンガーフードや小菓子とともに楽しめます。
ダージリン、アッサム、アールグレイを使った芸術祭限定メニュー「3種の紅茶のアイスクリーム」も登場します。
マリアージュイベント 開催詳細
- 時間:10:00〜17:30
- 会場:本館1階「ル シェーヌ」、本館2階「喫煙の間」「球戯の間」
- 内容:ドリンク、フィンガーフード、小菓子など
- 利用方法:芸術祭入場チケットとは別に、各メニューの料金が必要
夜は一日限定のコラボレーションディナー

芸術祭の最後には、一夜限定のコラボレーションディナーが行われます。
Restaurant Molièreのオーナーシェフ・中道博さんと、長楽館FRENCH LE CHENEの料理長・橋本和樹さんが、北海道と京都の食材を生かしたフレンチディナーコースを提供します。
会場は、本館1階のFRENCH LE CHENE。かつて「旧食堂の間」として使われていた空間です。
コラボレーションディナー 開催詳細
- 時間:17:30〜20:30予定(受付17:00〜)
- 会場:本館1階「FRENCH LE CHENE」
- 定員:18人
- 料金:1人33,000円(税込)
- 料金に含まれるもの:ディナーコース、ワインペアリング、芸術祭入場チケット
- ノンアルコール:対応可
- 予約:事前予約制
「芸術祭 in CHOURAKUKAN 2026」開催概要
イベント名:第5回 芸術祭 in CHOURAKUKAN 2026
開催日:2026年9月27日(日)
開催時間:10:00〜17:30
会場:長楽館
住所:京都市東山区八坂鳥居前東入円山町604
入場料:1,000円(税込/小学生以下無料)
予約:一部プログラムは事前予約制
アクセス:京阪祇園四条駅6番出口から徒歩約10分、阪急京都河原町駅1番出口から徒歩約15分
公式サイト:長楽館「第5回 芸術祭 in CHOURAKUKAN 2026」
※一部の体験や飲食には、入場料とは別に料金が必要です。
※プログラムによって年齢制限があります。
※チケットは定員に達し次第、販売を終了します。
※事前予約で完売したプログラムは、当日販売されません。
FAQ
Q. 「芸術祭 in CHOURAKUKAN 2026」はいつ開催されますか?
A. 2026年9月27日(日)の一日限定です。基本の開催時間は10時から17時30分で、コラボレーションディナーのみ20時30分までを予定しています。
Q. 長楽庵の「呈茶体験」は予約できますか?
A. 予約できます。各回10人限定で、事前予約で完売した場合は当日販売されません。参加したい場合は早めに予約しておくと安心です。
Q. 「呈茶体験」は茶道初心者でも参加できますか?
A. 参加できます。表千家 常葉会がお茶のいただき方や基本的な作法を案内します。
Q. 入場料1,000円だけでも楽しめますか?
A. 楽しめます。通常非公開の「御成の間」の特別公開や個展、音楽会など、入場チケットで楽しめる催しがあります。一部の指定席や体験、飲食には別途料金が必要です。
Q. 子どもも参加できますか?
A. 小学生以下の芸術祭入場料は無料です。ただし、プログラムごとに年齢制限があります。「呈茶体験」は未就学児の参加・同伴ができず、小学生は保護者同伴で参加できます。
まとめ:通常非公開の長楽庵で茶を味わう一日
「芸術祭 in CHOURAKUKAN 2026」は、重要文化財の長楽館を舞台に、建築や芸術、音楽、食、伝統文化に触れられる一日限定のイベントです。
2026年は、通常非公開の長楽庵で初めて一般向けの「呈茶体験」が行われます。普段は入る機会の少ない「御成の間」も特別公開されるため、長楽館の建築そのものに興味がある人にも楽しめそうです。
呈茶体験をはじめ、事前予約が可能なプログラムや定員制の催しもあります。気になる体験がある場合は、内容や空き状況を公式サイトで確認してみてください。
※本記事は主催者・施設の発表および公式サイトの情報をもとに、編集部が内容を確認して構成しています。最新情報や詳細は公式サイトをご確認ください。
編集・文:京都のいちばんち 画像提供:株式会社長楽館

