お匙 京都を体験|元酒蔵で楽しむ調香体験と京都限定カフェ

お匙 京都の線香づくり調香体験で使う香料と乳鉢、試香紙

京都・御所南に2026年4月25日(土)にオープンしたお匙 京都。キンシ正宗の元酒蔵を活用した店内で、香りづくりやスキンケア、京都限定のカフェメニューなどを楽しめるOSAJI初のグローバルコンセプトストアです。編集部が実際に訪れ、調香体験や甘酒スムージーを楽しんできました。

目次

お匙 京都で、線香をつくる調香体験に挑戦

お匙 京都の線香づくり調香体験で使う香料と乳鉢、計量器
線香づくりの調香体験では、ベース4種類、Top・Middle各4種類から香りを選びます

お匙 京都で体験できるのが、ホームフレグランス調香専門店kako(家香)による線香づくりの調香体験です。

香りを選ぶだけでなく、香原料を調合し、自分の手で練り、線香の形に仕上げるところまで体験できます。体験料は5,500円(税込)で、お香を25本程度製作できます。

取材時に用意されていたのは、線香の土台となるベース香原料4種類と、Top・Middleに分かれたブレンド香料各4種類の計12種類。

まずはベース4種類から1種類を選びます。

続いて、Top 4種類とMiddle 4種類の香りを試し、それぞれから1種類ずつ選んでいきます。

香りを試し、TopとMiddleの組み合わせを探す

お匙 京都の調香体験で試香紙を使って香りを確かめる様子

香り選びでは、試香紙を使って一つずつ香りを確かめます。

TopとMiddleの試香紙を重ねて香りの組み合わせを確かめる様子
TopとMiddleの試香紙を一緒に仰ぎ、2つを組み合わせた香りを確かめます

それぞれの香りを試したあと、気になったTopとMiddleの試香紙を2枚一緒に持って仰ぎます。

すると、それぞれを単体で嗅いだときとはまた違い、2つが重なった香りをイメージしやすくなりました。

「単体では好きだけれど、組み合わせると少し違う」「この2つを合わせると好み」と、実際に試しながら組み合わせを探していきます。

迷ったときはお店の方に相談できるので、香りや調香に詳しくなくても進められます。

体験で使用する香りは春夏と秋冬で変わります。季節やそのときの体調に合わせながら香りを選べるのも特徴です。

TopとMiddleの配分を決め、自分好みの香りに調香

お匙 京都の調香体験でTopとMiddleの香りの配分を決めるシート

組み合わせが決まったら、今度はTopとMiddleの香りのバランスを決めます。

取材時は、TopとMiddleの合計が6滴になるように配分を調整しました。

編集部が選んだのは、Top 4滴、Middle 2滴のバランスです。

同じ2種類の香りでも、どちらを多くするかによって、できあがる香りの印象は変わります。

実際に香りを確かめながら、「どちらをより感じたいか」を考えて配分を決めていくのも面白いところです。

調香した香りを計量器で量る線香づくりの工程

配分が決まったら、その割合をもとに必要な量を量ります。

香りの種類だけでなく、そのバランスまで自分で考えて決めることで、少しずつ「自分の香り」が形になっていきます。

香原料を練り、「お香のもと」をつくる

お匙 京都の調香体験で香原料を乳鉢で練る様子

調香を終えたら、いよいよ線香づくりです。

選んだベースの香原料を乳鉢に入れ、TopとMiddleを組み合わせて調香した香りを加えながら、丁寧に練り合わせていきます。

香原料に調香したオイルを加えてお香のもとをつくる様子

最初は粉状だった材料が、練り合わせるうちに少しずつまとまり、粘りのある状態へ。

乳棒で混ぜながら、成形できる状態までしっかり練っていきます。

乳鉢で練り上げた線香成形前のお香のもと
お店の方にも手伝ってもらいながら練り上げ、艶のある「お香のもと」が完成

ここで出来上がるのは、まだ線香そのものではありません。専用の機械で成形する前の「お香のもと」です。

香りを選んで終わるのではなく、実際に自分の手を動かして線香をつくっていく。今回の体験で特に面白く感じた工程の一つでした。

「お香のもと」を専用の機械で線香の形に

専用の機械から細い線状に押し出される成形途中の線香
練り上げた「お香のもと」を専用の機械に入れると、細い線状になって押し出されます

「お香のもと」が完成したら、専用の機械に入れて成形します。

機械にセットして押し出していくと、塊だったお香のもとが、細い線になって連なって出てきます。

それまで自分で練っていた材料が、目の前で見慣れた線香の姿になっていく瞬間です。

最後は長さを揃えてカット。約25本の線香が完成

押し出した線香を型に並べて長さを揃えて切る様子

押し出した線香は型の上に並べ、最後にまとめて切って長さを揃えます。

ここまで終えたらお店の方へ渡し、表面を乾燥させるため約30分待ちます。

お匙 京都の調香体験で完成した線香

作業時間は約1時間。完成する線香は約25本です。

乾燥後はそのまま持ち帰ることができ、希望する場合は別途送料で郵送にも対応しています。

香りを選ぶところから、量り、練り、押し出し、線香の形に整えるところまで。

調香体験という名前から想像していた以上に、「自分で線香をつくった」という実感の残る体験でした。

完成した線香を翌日、自宅で焚いてみました

お匙 京都の調香体験で完成した線香とOSAJIのショップバッグ
完成した線香は約30分表面を乾燥させたあと、持ち帰ることができます

取材時に翌日から使用できると案内を受けたため、持ち帰った線香を翌日、自宅で実際に焚いてみました。

まず驚いたのは、火をつける前からしっかり香ること。包装を開ける前から、自分で選んで調香した香りがふわりと漂います。

そのまま置いて香りを楽しむこともできますが、火をつけてみると印象が少し変わりました。

編集部がつくった線香は、火をつける前は調香した香りが比較的はっきり感じられたのに対し、焚いてみると白檀の香りがより前に出てくるように感じました。

自分で香りを選び、練り、形を整えた線香だけに、焚いていると体験した時間まで思い出します。

旅の思い出を香りと一緒に持ち帰れるので、京都土産としてつくるのもよさそうです。

また、使用する香りは春夏と秋冬で変わります。京都に暮らす人なら、季節を変えてもう一度つくりに行く楽しみ方も。

香りを通して季節の移ろいを感じる、そんな過ごし方もできそうです。

京都限定の甘酒スムージーと焼菓子を味わう

お匙 京都のFerment Barの店内

調香体験のあとは、店内のFerment Barへ。

ここでは「発酵」をテーマに、甘酒スムージーや米粉を使った焼菓子などが提供されています。甘酒スムージーと焼菓子は、お匙 京都限定です。

お匙 京都限定の蜜柑マンゴー山椒の甘酒スムージーときゅうり白味噌バジルのマフィン
「蜜柑 マンゴー 山椒」の甘酒スムージー(1,320円)と「マフィン きゅうり 白味噌 バジル」(550円)

今回編集部がいただいたのは、「蜜柑 マンゴー 山椒」の甘酒スムージー(1,320円)と「マフィン きゅうり 白味噌 バジル」(550円)です。

桃の井の湧水で仕込む、甘酒スムージー

お匙 京都のFerment Barで甘酒スムージーを作る様子

甘酒スムージーは、桃の井の湧水で仕込んだ生甘酒に、旬の果実や野菜を合わせた一杯。注文を受けてから店内で作り、出来立てが提供されます。

さらに、甘酒と「ひとさじ」を自分好みに選べるのも特徴です。

甘酒は5種類から選ぶことができ、今回は黒米甘酒を選択。「ひとさじ」は、胡麻、アーモンド、ドライアンズ、クコの実、チアシード、陳皮、スピルリナの7種類が用意されていました。

甘酒スムージーに選んだひとさじの陳皮を加える様子
甘酒に加える「ひとさじ」は7種類から選択。編集部は陳皮を選びました

どれにするか迷いましたが、編集部は陳皮を選びました。陳皮は柑橘の果皮を乾燥させたもの。蜜柑やマンゴーと相性がよさそうだと思ったのが決め手です。

出来上がったスムージーは、マンゴーや蜜柑の鮮やかなオレンジ色と、黒米甘酒の色合いのコントラストも印象的。

飲んでみると、生甘酒のやさしい甘みとマンゴーの風味がよく合います。そこに陳皮の風味も加わり、暑い季節にも飲みやすく感じました。

甘酒や「ひとさじ」を変えれば、また違った組み合わせに。自分の体調や気分、その日の好みに合わせて一杯を選ぶ楽しさがあります。

暑い京都の街歩きの途中で、ひと休みしたいときにもよさそうです。

「きゅうりのマフィン」は軽食にも

お匙 京都限定のマフィン きゅうり 白味噌 バジル

もう一品いただいたのが、「マフィン きゅうり 白味噌 バジル」。

「きゅうり」と聞いて青っぽい風味を想像しましたが、食べてみるとその印象はほとんどありません。

白味噌やバジルも使われていて、編集部にはどこかピザを思わせるような、しっかりとした食事系の味わいに感じられました。

甘酒スムージーと一緒に楽しむのはもちろん、小腹を満たしたいときにもよさそうです。

夏は「黒文字薄荷グリーンティー」の試飲も

お匙 京都で夏季に試飲できる黒文字薄荷グリーンティー
夏季には「黒文字薄荷グリーンティー」を無料で試飲できます

取材に訪れた2026年7月30日には、夏季のサービスとして「黒文字薄荷グリーンティー」の無料試飲も行われていました。

黒文字と薄荷を使った、暑い時期にうれしい一杯です。こちらのお茶は店内で購入することもできます。

※夏季サービスの実施状況は、来店時に店舗でご確認ください。

中庭に湧く名水「桃の井」をカフェやお香づくりにも

お匙 京都の中庭に湧く名水「桃の井」
中庭に湧く名水「桃の井」。かつて酒造りにも使われていた地下水です

店内を巡っていて、もう一つ気になったのが、中庭に湧く名水「桃の井」です。
「桃の井」は、かつて酒造りにも使われていた地下水。現在は、その湧水がお匙 京都のカフェメニューやお香づくりにも活用されています。

お匙 京都限定の香りは京都土産にも

お匙 京都で販売されているOSAJIのスキンケアやコスメ

店内ではOSAJIのスキンケアやコスメに加え、お匙 京都限定の商品も見つけることができます。

京都限定で販売されているのが、「オサジ オードトワレ Kyoto〈キョウト〉」と「オサジ モイスチャーベール Kyoto〈キョウト〉」です。

お匙 京都限定のオサジ モイスチャーベール Kyotoとオサジ オードトワレ Kyoto
  • オサジ オードトワレ Kyoto〈キョウト〉8mL:2,970円(税込)【写真右】
  • オサジ モイスチャーベール Kyoto〈キョウト〉:1,760円(税込)【写真左】

どちらも京都という土地と、お匙 京都の建物から着想を得てつくられた香りです。

いわゆる定番の京都土産とは少し違うものを探している方にも、選択肢の一つになりそうです。

元酒蔵を活かした、お匙 京都の空間

キンシ正宗の元酒蔵を活用した店内
キンシ正宗の元酒蔵を活用した店内

お匙 京都が入るのは、かつてキンシ正宗の酒蔵として使われていた京町家です。

建物をまったく新しくつくり変えるのではなく、もともとの状態を活かしながら手を加えています。

店内では、Salonの床材や天井の梁など、建物がもともと持っていたものと新しい要素が交わる様子を見ることができます。中庭や小上がりなど、あえて残された「余白」も特徴です。

OSAJIがこの場所で掲げているテーマは「醸す」。

店内には、スキンケアを体験するSalon、発酵をテーマにしたBar、香りをつくるLab、アートに触れるGalleryがあり、それぞれ異なる角度から自分自身と向き合える場所になっています。

なぜOSAJIが京都に新たな拠点をつくり、元酒蔵という場所を選んだのか。その背景や空間に込めた考えについては、姉妹媒体「ケのハレ」で詳しく紹介します。

お匙 京都の営業時間・アクセス・予約方法

キンシ正宗の元酒蔵を活用したお匙 京都の外観

店舗名:お匙 京都
住所:京都府京都市中京区堺町通二条上る亀屋町172
営業時間:10:00〜18:00(飲食L.O.17:30)
定休日:月曜日(祝日の場合は翌平日)
アクセス:京都市営地下鉄烏丸線 丸太町駅から徒歩6分(Googleマップ
カフェ(Ferment Bar):甘酒スムージーや米粉の焼菓子などを提供。席の予約不可
調香体験(Scent Lab):5,500円(税込/お香25本程度)。作業時間約1時間+乾燥約30分。事前予約可、空きがあれば当日参加も可能
調香体験予約:予約サイトはこちら
公式サイトお匙 京都

※2026年7月時点。営業日時や体験内容は変更される場合があります。

まとめ:香りをつくり、京都限定の味を楽しむお匙 京都

お匙 京都では、OSAJIの商品を見るだけでなく、自分で香りを選んで線香をつくったり、京都限定の甘酒スムージーや焼菓子を味わったりと、さまざまな過ごし方ができます。

実際に体験して印象に残ったのは、好きな香りを選ぶだけでなく、香原料を自分の手で練り、線香の形に仕上げるところまで体験できること。完成した線香を自宅で焚くと、つくった時間まで香りと一緒に思い出せました。

カフェだけの利用もできるので、御所南を散策する途中に立ち寄るのもよさそうです。旅の思い出になる京都土産を探している方はもちろん、京都に暮らす人が季節を変えて香りづくりを楽しむのも、この場所ならではの過ごし方になりそうです。


※本記事は現地取材および株式会社OSAJIへの取材回答をもとに作成しています。最新情報や詳細は公式サイトをご確認ください。

編集・文・写真:京都のいちばんち

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