伏見稲荷大社の参拝を終え、参道を歩いていると、店先から立ちのぼる煙と香ばしい匂いに誘われます。
うずらやうなぎを焼くその匂いに、思わずのぞいてしまう——そんな一軒が、老舗茶屋「祢ざめ家(ねざめや)」です。
今回は正月参拝の帰りに立ち寄り、名物料理を実際に味わってきました。
伏見稲荷ランチで出会う、老舗「祢ざめ家」の歴史

1540年(天文9年)創業の「祢ざめ家」は、伏見稲荷大社参道沿い(京都市伏見区深草御前町82)に店を構える老舗茶屋。
伏見稲荷駅から徒歩約2分という立地もあり、参拝後のランチ処として長く親しまれてきました。
店には、豊臣秀吉が母の健康祈願のため早朝に伏見稲荷を訪れた際、唯一開いていた茶屋に立ち寄り、妻・ねねの名から「祢」の字を授けた、という伝承が残ります。
史実というよりは、代々語り継がれてきた逸話ですが、店の歴史を象徴する物語として今も紹介されています。

実食レポ|伏見稲荷ランチで味わう老舗の積み重ね

店頭でうずらやうなぎを焼く様子に、思わず足を止めてしまいます。
実際に訪れて感じたのは、参道の茶屋でありながら、料理一つひとつに丁寧な「積み重ね」があること。
参拝後の冷えた体や、その日の気分に合わせて選べるメニューの幅広さが、伏見稲荷ランチとして長く親しまれてきた理由だと感じました。
店頭で焼き上げる名物「うずら焼き」

祢ざめ家の「うずら焼き」(900円)は、代々受け継がれてきた秘伝の自家製タレで香ばしく仕上げられ、甘辛のバランスが絶妙。
通年で味わえる「うずら焼き」のほか、冬季限定の「スズメ焼き」、そして「うなぎ丼」(2,400円〜)も同じタレを使った人気メニューとして知られています。
今回は未食でしたが、次回はぜひ味わってみたい一品です。
冷えた体に染みる「玉子とじうどん」

「玉子とじうどん」(800円)は、ふんわりとした卵とやさしい出汁が体を内側から温めてくれる一杯。
このほかにも、「きつね」(800円)や「にしん」(1,200円)など温かい麺類が揃っており、選択肢の多さも心強い伏見稲荷ランチです。
「助八」で堪能する名物いなり寿司とさば寿司の魅力

「いなり寿司」と肉厚の「さば寿司」を一度に楽しめるセット「助八」(1,600円)。
うどんやそばと合わせて注文する人も多く、参拝文化を食で味わえる一品です。
名物の「いなり寿司」は麻の実入りでプチプチ香ばしく、甘めのお揚げと酢飯のバランスが絶妙。伏見稲荷の象徴として、参拝の余韻を深めてくれます。
「さば寿司」はしっとり柔らかく、知る人ぞ知る隠れた逸品で満足度をさらに高めてくれる存在です。

いなり寿司はテイクアウト(4個600円〜)も好評で、参拝後のお土産にぴったり。イートインとテイクアウトの受け渡し口が異なるのでご注意を。
営業情報と伏見稲荷ランチの利用ポイント
- 住所:京都市伏見区深草御前町82
- アクセス:伏見稲荷駅・JR稲荷駅から徒歩約2分
- 営業時間:10:00〜16:00(売り切れ次第終了)
- 定休日:不定休(公式情報で要確認)
- テイクアウト:いなり寿司など対応可
- 公式サイト:祢ざめ家
正月や連休は混雑しやすく、相席になることも。時間に余裕を持った訪問がおすすめです。
まとめ:伏見稲荷ランチで、参拝の余韻を深める老舗茶屋

参拝後に体を休め、京都らしい味を楽しむ——
「祢ざめ家」は、そんな伏見稲荷ランチの役割を長年担ってきた一軒です。
次は、うなぎのメニューにもぜひ挑戦してみたい。
そう思わせてくれる余韻もまた、この店が今も選ばれ続ける理由なのかもしれません。
※本記事は編集部が実際に訪問・体験した内容をもとに紹介しています。最新情報や詳細は公式サイトをご確認ください。京都観光の予定にあわせて、ぜひ参考にしてみてください。
編集・文・写真:京都のいちばんち


