【祇園祭2025】からくり仕掛けの動くカマキリが人気!蟷螂山(とうろうやま)とは?見どころ・日程・アクセスを紹介

京都の夏を代表する祇園祭。数ある山鉾のなかでも、ひときわユニークな存在として人気を集めているのが【蟷螂山(とうろうやま)】です。

山の上に載るのは、なんと大きな“カマキリ”のからくり人形!手動で鎌を振り上げたり羽根を広げたりするその姿に、大人も子どもも思わず歓声を上げる、祇園祭の名物山です。

本記事では、そんな蟷螂山の見どころや歴史的由来、からくりの仕組み、2025年の巡行スケジュールやアクセスまで、京都ローカル目線で詳しくご紹介します。

目次

蟷螂山とは?—「からくり山」の愛称で親しまれるユニークな存在

蟷螂山は、中京区・四条通西洞院上ル西側に位置する山鉾のひとつ。正式には「舁山(かきやま)」に分類され、曳くのではなく担いで巡行します。

最大の特徴は、山の上に載せられた大きな“カマキリ”のからくり人形。前足の鎌をシャキンと振り上げたり、羽根を開いたりする可動ギミックが仕掛けられており、通称「からくり山」としても親しまれています。

見どころ3選|蟷螂山のここが面白い!

① 鎌を振る!動くカマキリのからくり人形

蟷螂山のシンボル・カマキリ人形は、宵山期間中にギミック操作で実際に動きます。鎌がシャキンと動いたり、背中の羽根がパッと開いたりと、手作業ならではの温かみある動きが人気の理由。

② 戦う者の象徴としての「蟷螂」

南北朝時代、湊川の戦いで討死した武将・四条隆資(しじょうたかすけ)の忠義と勇気を讃えたのがこの山。カマキリは、自分よりも強大な相手にも立ち向かう象徴として取り入れられました。

③ 子どもから大人まで楽しめる山

動くからくりと昆虫モチーフという分かりやすさから、ファミリー層にも大人気。粽(ちまき)やカマキリグッズの頒布もあり、記念にぴったりです。

どうやって動くの?蟷螂山のからくりギミック

カマキリのからくりは、江戸時代の技術を活かした精巧な機構。動力には電力などは使わず、手回し式の風車のような機構(歯車+糸巻)が組み込まれています。

保存会の方が手動で操作すると、内部のギアが連動し、

  • カマキリが前に構え
  • 鎌を振り下ろし
  • 背中の羽根がパッと開く

という一連の動きが実現します。

このアナログな仕組みこそ、現代のロボットとは違った“手作りの妙味”を感じられる見どころであり、子どもだけでなく大人も思わず見入ってしまうポイントです。

📸 宵山でのギミック実演を見逃すな!

  • 宵山期間:2025年7月14日(月)〜16日(水)
  • カマキリの可動実演:夕刻から夜にかけて、数回実施される予定(例年通り)

山の上のカマキリが、鎌をカクンと動かすたびに歓声が上がります。夜間ライトアップされた姿も幻想的で、撮影にもおすすめです。

歴史的な由来|四条隆資と蟷螂(とうろう)の物語

蟷螂山の背景には、南北朝時代の「湊川の戦い」があります。足利軍と戦い、若くして討死した公家出身の武将・四条隆資。その忠義心と勇敢な姿勢を称えて、彼の死後にこの山が作られたと伝わります。

カマキリ(蟷螂)は、小さな身体で大きな敵に向かっていく姿から、古来より“義をもって戦う者”の象徴とされてきました。蟷螂山は、単なるからくりの面白さにとどまらず、勇気と正義を重んじる京都人の精神が込められた山でもあるのです。

2025年の宵山・巡行日程とアクセス

  • 宵山期間:2025年7月14日(月)〜16日(水)
     →夕方〜夜にかけて、カマキリのからくり実演あり(数回予定)
  • 前祭 山鉾巡行日:2025年7月17日(木)
  • 分類:舁山(かきやま)
  • 巡行順蟷螂山の巡行順は、毎年7月2日に行われる「くじ取り式」によって決まります。

🔸 アクセス

  • 地下鉄烏丸線「四条駅」より徒歩約10分
  • 阪急京都線「大宮駅」より徒歩約5分

※宵山・巡行期間中は周辺に交通規制が入ります。公共交通機関の利用が安心です。

鑑賞のポイントと楽しみ方

  • 宵山の夕方〜夜の「ギミック実演タイム」が見どころ
  • 鉾町では、蟷螂山オリジナルグッズや粽(ちまき)も販売
  • お子様連れにも最適なエンタメ要素のある山としておすすめ

👉 写真を撮るなら、カマキリの鎌が動いた瞬間や羽根を開いた状態を狙うのがベストです。

祇園祭の他の山鉾もチェック!

京都のいちばんちでは、祇園祭に登場する人気の山鉾をシリーズで紹介中。あわせて読めば、巡行当日がより楽しめます!

まとめ|カマキリだけじゃない!蟷螂山に込められた勇気と伝統

祇園祭の中でも異彩を放つ蟷螂山。可動式のカマキリに目を奪われがちですが、その背景にある忠義や勇気の物語を知れば、また違った感動があります。

2025年の夏は、ぜひ“動くからくり山”蟷螂山の魅力を現地で体感してみてください。

※本記事の情報は、祇園祭山鉾連合会の公式資料や、各鉾保存会の公開情報を基に作成しています。最新の詳細は公式サイトや現地の案内をご確認ください。

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