【2025年版】祇園祭のちまきガイド|授与日程・意味・返納方法

祇園祭の名物といえば山鉾巡行や宵山の屋台ですが、“ちまき”もまた重要な存在。

京都の家庭では、厄除けのお守りとしてこの時期に新しいちまきを授かり、玄関に吊るして飾る習慣があります。

この記事では、ちまきの意味や飾り方、2025年の各山鉾の授与スケジュール、ネット授与情報、そして古いちまきの返納方法までをわかりやすくご紹介します。

目次

ちまきとは? 由来と意味

祇園祭のちまきは、笹の葉で作られた厄除け・災難除けのお守り。食べるちまきではありません。八坂神社の主祭神・素戔嗚尊(すさのおのみこと)が旅の途中で「蘇民将来」に宿を借りた際の神話に由来します。「蘇民将来子孫也」と書かれた護符を玄関に吊るすことで、疫病除けのご利益があるとされています。

山鉾ごとのちまきの違い

「祇園会〈大丸〉夏祭り」にて山鉾町で授与される粽(ちまき)34種が一堂に会する展示も開催中

各山鉾のちまきは、装飾やご利益の種類が異なります。例えば、縁結びにご利益がある「保昌山」、商売繁盛の「菊水鉾」、厄除け・疫病除けの「函谷鉾」など、それぞれの鉾の由来にちなんだ仕様。絵馬付き、金色の護符付き、花飾り付きなどバリエーションも豊富で、集めて巡る楽しみも魅力のひとつです。

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飾り方と飾る期間

「京都のいちばんち」オフィスに飾っていた「菊水鉾」のちまき

授与されたちまきは、家の玄関や軒下に1年間吊るして飾るのが基本。吊るすことで、厄除けや疫病除けのご利益が家に入る前に働くと考えられています。

マンションなど外に飾れない場合は、玄関の内側の高い場所に吊るしてもよいとされています。

翌年、新しいちまきを授かったら古いものを神社や鉾町に返納して焚き上げしてもらいましょう。

祇園祭のちまきはどこで買える?主要な販売・授与スケジュール

📅 2025年前祭(7月13日〜16日)ちまき授与スケジュール

鉾名授与期間授与時間授与場所オンライン対応授与料
長刀鉾7/13〜1610:00〜21:00鉾町会所×1,200円
月鉾7/13〜1610:00〜21:00鉾町テント/BASE通販1,000円(通販は6/15まで)
菊水鉾7/13〜1610:00〜21:00鉾町テント×1,500円
函谷鉾7/13〜1610:00〜21:00鉾町テント×1,500円
放下鉾7/13〜16昼前後〜売切れ次第終了鉾町前×1,000円
山伏山7/14〜16昼頃〜売切れ次第終了鉾町路地×1,200円
保昌山7/13〜17昼頃〜売切れ次第終了鉾町テント×1,000円

※時間・授与方法は変更の場合あり。各山鉾の公式SNS・掲示でご確認ください。
※天候や警備上の都合などで、販売時間や授与方法が急きょ変更・中止されることもあります。必ず当日の現地掲示をチェックしましょう。

編集部も実際に授与したおすすめのちまき

長刀鉾のちまき(厄除けの象徴)

「お稚児さんの鉾」として知られ、祇園祭の先頭を担う長刀鉾。授与されるちまきは、金色の護符と赤い飾りが特徴。シンプルで格式高く、毎年真っ先に売り切れる人気の一品です。

菊水鉾のちまき(商売繁盛・不老長寿)

菊の家紋があしらわれた美しいちまき。商売繁盛や不老長寿のご利益があり、拝観付きのちまき授与も人気。

後祭(7月20日〜23日)ちまき授与情報

鉾名授与期間授与時間授与場所オンライン対応授与料
大船鉾7/20〜2310:00〜21:00鉾町会所1,000円
鯉山7/20〜23昼頃〜売切れ次第終了鉾町テント1,000円
黒主山7/20〜23昼頃〜売切れ次第終了鉾町会所×1,000円
役行者山7/20〜23昼頃〜売切れ次第終了鉾町会所×1,000円
八幡山7/20〜23昼頃〜売切れ次第終了鉾町会所×1,000円
鈴鹿山7/20〜23昼頃〜売切れ次第終了鉾町会所×1,000円

通販・ネット授与に対応している山鉾(事前受付制)

※6月中旬〜7月上旬まで受付が中心。郵送希望の場合は早めの申し込みを。

昨年のちまきはどうする? 返納方法とマナー

各鉾のテント横に設置された返納箱に納めることができます。1年間のご利益に感謝。
  • 授与から1年経ったちまきは、祇園祭期間中に山鉾町で返納可能。鉾町前の「返納箱」などを利用。
  • 遠方の方は、八坂神社をはじめ地元の神社に持参してもOK
  • 通常は焚き上げで供養される。
  • 正月の初詣などに合わせて返納するのも一般的です。
  • 返納時はビニール袋や装飾を外し、護符本体のみを納めるのが礼儀とされています。

❓ よくある質問(FAQ)

Q. 祇園祭のちまきはどこで買えますか?

A. 山鉾町の会所やテント、八坂神社で授与されます。各山鉾の授与時間や場所は異なるため、事前確認が推奨されます。

Q. 昨年のちまきはどう処分すればいいですか?

A. 山鉾町の返納箱、または八坂神社などで返納可能です。ビニールや飾りを外し、本体のみを納めるのがマナーです。

Q. ネット授与はどこでできますか?

A. 月鉾・白楽天山・鯉山などがBASEなどで通販対応しています。7月上旬で締切になることが多いため早めの注文を。

Q. ちまきはどこに飾ればいいですか?

A. 家の玄関や軒下に1年間吊るして飾るのが一般的です。

まとめ

祇園祭のちまきは、単なる縁起物ではなく、京都の文化や信仰が詰まった“祇園祭のもうひとつの主役”。

2025年も、ぜひお気に入りのちまきを授かりに、山鉾めぐりに出かけてみてください。

事前に販売日・授与時間をチェックして、計画的に祇園祭を楽しみましょう!

🔗 参考リンク・出典(公式情報)

本記事は以下の公式情報をもとに、2025年7月時点の内容を反映しています。

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