京都発のショコラ専門店「ベルアメール京都別邸」が2025年で創業10周年を迎えました。その節目を記念し、三条店で新作ショコラ発表会が開かれ、編集部も参加。
京町家を改装した店舗空間や、ショコラティエによる新作紹介、実際に味わったショコラの魅力をレポートします。京都観光のお土産選びにもおすすめの一軒です。
ベルアメール京都別邸とは

2015年、京都・三条に誕生したショコラ専門店「ベルアメール京都別邸」。
「日本の四季・素材・技術」をテーマに、京都の工房で一粒ずつ丁寧に仕上げられたショコラが並びます。代表作「瑞穂のしずく」や、色鮮やかなボンボンショコラ「彩ショコラ」は、日本ならではの感性を映した京都限定のチョコレート。観光客だけでなく地元の人々からも愛され、京都土産として定番の存在になっています。
京町家を改装した特別な空間

店舗は、三条通に佇む京町家を改装した建物。暖簾が京都らしい趣を漂わせています。
暖簾をくぐると坪庭があり、1階には色鮮やかなショコラが並ぶショップ。高い天井と奥行きのある造りが町家らしさを感じさせます。

2階には「Chocolat BAR」を併設。京町家の落ち着いた雰囲気の中で、ショコラデザートやドリンクを味わえるのも魅力です。

10周年発表会の様子

発表会には、代表取締役 大平直さんとショコラティエ 鈴木一也さんが登壇。まずはショコラにも使われている京都の酒「キンシ正宗」で乾杯し、会場全体が和やかなムードに包まれました。
大平さんは「2015年に三条の町家に出会い、京都らしさを込めた新しいブランドを作ろうとスタートした。10周年を迎え、これからも日本、そして京都の雅、美しさ、繊細さといった伝統や魅力をチョコレートに落とし込み、世界中へ届けていきたい」と振り返ります。

続いて鈴木さんによる新作「季のしずく 春」の仕上げ実演へ。
多くのカメラが一斉に向けられると、鈴木さんは「こんなに撮影されながら仕上げるのは初めてです」と笑顔でコメント。
賑やかな雰囲気の中でも流れるように美しく仕上げていく姿に、プロの技が際立っていました。
試食した新作ショコラたち

瑞穂のしずく

ブランドを代表する看板ショコラ。升に見立てたショコラの中に日本各地の素材をジュレにして閉じ込め、みずみずしさとチョコの調和を楽しめます。
「日本酒」「国産茶」「国産フルーツと蜂蜜」という3つのカテゴリーがあり、10周年に合わせて“国産茶”シリーズをリニューアル。抹茶フレーバーはジュレの香りが豊かで、ショコラと一体になった上品な味わいでした。
季のしずく

「瑞穂のしずく」をさらにプレミアムにしたシリーズ。春夏秋冬の美しさをテーマに、季節感を繊細に表現しています。
「春」はホワイトチョコとルビーチョコの升に、京都・木下農園のイチゴピューレと桜のジュレを重ねた華やかな一粒。淡いピンク色が可愛らしく、「瑞穂のしずく」よりもひと回り大きなサイズで重厚感もあり、特別なギフトにふさわしい仕上がりでした。
鈴木さんは「バレンタイン商品は多いが、春夏などの季節を意識したショコラは珍しい」と語ります。
京都ショコラ

京都の風土や伝統を映した12種類のショコラが揃うシリーズ。
「美山ミルクビター」はコク深く、コーヒーとの相性が抜群。「水尾柚子ラクテ」は柚子果汁が爽やかに広がり、軽やかな印象でした。
そして最もユニークだったのが「白味噌」。ホワイトチョコとレモンチョコに白味噌とバターを合わせたガナッシュで、和素材ならではの旨味が効いた一粒です。
試食はできませんでしたが、「酒粕シトロン」など京都らしい素材を使ったフレーバーもラインナップされています。
彩ショコラ

和の感性を生かしたボンボンショコラ。花や鞠をモチーフにしたデザインは、まるで和菓子のような美しさ。
試食した「ピスタージュ」はホワイトチョコとブロンドチョコを合わせたピスタチオプラリネ。濃厚でありながら軽やかで、ワインのお供にも合いそうな味わいでした。
京のうさぎケーク・サブレ

10周年に登場した新作の焼き菓子。ケークは京都府産米粉を使用し、しっとりとなめらかな食感が特徴です。サブレはサクッと軽やかで、バターの香りが広がります。愛らしいうさぎのパッケージも魅力で、京都土産や手土産にぴったり。
京のうさぎケーク&サブレの詳細は阪急うめだ本店にて期間限定のポップアップストアがオープン

10周年を記念し、阪急うめだ本店でもフェアを開催。9月10日(水)から9月16日(火)までの期間中、ポップアップストアがオープンします。
今回のポップアップでは、四季の美しさと京都の素材を活かした新作ショコラ「季のしずく」や「京都ショコラ」をはじめ、ブランドの代表作「瑞穂のしずく」など、華やかで繊細なラインナップが登場予定。京都を飛び出し、大阪でもブランドの魅力を味わえる機会となっています。
アクセスと店舗情報
- ベルアメール 京都別邸 三条本店:京都市中京区三条通堺町東入ル桝屋町66
(地下鉄烏丸御池駅5番出口から徒歩約5分)
京都文化博物館や町家建築が立ち並ぶ三条通沿いにあり、観光の途中に立ち寄れる好立地。京都でしか買えないチョコレート土産を探すなら外せない一軒です。
まとめ:10周年の節目に出会う新たなショコラの魅力

京都の素材や四季を映したショコラは、10周年を迎えたベルアメール京都別邸ならではの進化を感じさせるものでした。京都観光のお土産に、自分へのご褒美に、特別な一粒を選んでみてはいかがでしょうか。
※本記事は編集部が取材した情報をもとに構成しています。取材時に試食したショコラ・焼き菓子は店舗よりご提供いただきました。最新情報や詳細は公式サイトをご確認ください。京都観光の予定にあわせて、ぜひ参考にしてみてください。
編集・文・撮影:京都のいちばんち