京都・祇園の劇場「よしもと祇園花月」が、2025年8月18日をもって閉館することが発表されました。2011年にオープンし、関西のお笑い文化を京都の観光地・祇園から発信し続けてきたこの劇場は、国内外から訪れる観光客や地元のファンにとって、思い出深い場所でもあります。
閉館の理由は「諸般の事情」とされており、劇場は閉館となりますが、今後も京都で定期的に公演を行っていく予定です。
京都に根ざした“笑い”の拠点として
よしもと祇園花月は、花月ブランドとしては大阪・なんばグランド花月などに続く全国5館のうちの1つ。吉本芸人による新喜劇や漫才が毎日楽しめる常設劇場として、観光の合間に気軽に笑いに触れられる場としても親しまれてきました。
とくに修学旅行生や外国人観光客のリピーターも多く、「笑って京都を楽しむ」という新しい観光スタイルを築いた存在です。
祇園の風情と“笑い文化”が融合した特別な場所
京都の伝統文化が色濃く残る祇園という場所で、お笑いという庶民的な文化を届けるよしもと祇園花月。格式高い街並みのなかで、カジュアルに楽しめる空間としてユニークな存在感を放っていました。
建仁寺や八坂神社、花見小路といった周辺の観光スポットと合わせて、よしもと祇園花月を訪れることで、京都の多様な魅力を体感できた方も多かったはずです。
「最後にもう一度行っておきたい」人へ|周辺おすすめモデルコース
閉館を前に「最後に行きたい」という声もSNSで多く見られます。そこで、京都のいちばんち編集部では、観劇と一緒に楽しめる周辺コースも提案します。
昼公演の場合のモデルコース
・昼食:創業100年以上の老舗「権兵衛(ごんべえ)」でたぬきうどん(地元民に愛される定番)
・観劇:よしもと祇園花月
・散策:白川南通〜花見小路通
・甘味:「鍵善良房」でくずきり/「祇園NITI」でかき氷
夜公演の場合のモデルコース
・夕方散策:八坂神社〜円山公園
・観劇:よしもと祇園花月
・夜ごはん:祇園花月周辺の人気居酒屋・飲食店(例:「鉄板居酒屋GION わ」「祇園炭火焼 京遊」「お笑い&バー 1UP」「炭焼 みや沢 祇園」「祇園かっぱ」など)
跡地はどうなる?今後の展開に注目
閉館後の跡地利用については、2025年5月現在未定ですが、観光価値の高い祇園エリアだけに今後の展開が注目されます。
“笑いの灯”を胸に、祇園の街は変わり続ける
約14年間、京都・祇園の地で笑いを届け続けたよしもと祇園花月。その存在がもたらしたのは、伝統と現代の文化が交差する“祇園らしさ”の新たな一面でした。
閉館は惜しまれますが、多くの笑顔を生んだその軌跡は、これからも京都の記憶として残っていくことでしょう。